詳しい時代は判りませんが、簡易型の灰皿です。今でいう携帯用灰皿と云ったところでしょうか。
下段にマッチが入り、上面が灰皿になっています。
それを網代網に更紗を縫いつけたケースに入れて、着物の袂にでも入れていたのでしょうか、一目で気に入りまいました。
木の材質は柿の木といった感じで、内側にブリキの様な金属を入れ込んであります。
この日は知り合いの骨董屋さんが飯田市の骨董市に出ているという事で、ふらっと飯田を目指しました。
運転は好きな方なので、いつもは国道を一気に山越えをするのですが、さすがに帰りは高速を使おうと思っていました。
ところが、骨董市をひと廻りした所で、この灰皿に目が留まり釘付け状態。どうしても欲しくなってしまいました。
恥ずかしい話ですが、この日は給料日前で、手持ちのお金も余り無く、これを購入すると帰りの高速代が無くなってしまうので躊躇したと云うのが本音で、今の様に高速代がカードで支払い出来る様になる前のホロ苦い想い出もちょっと含まれてます。
それで、如何したかって・・・勿論、国道をひた走って帰って来たので、今、私の手元にあるんですよ。


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