トマト日誌



花を育てるのは大好きでしたが、野菜を育てた事は一度もない私。 家庭菜園に憧れはあっても、朝の9時から夜7時まで仕事という今の生活では現実的に無理・・と諦めていたのがひょんな事からトマトを育ててみることになりました。
私の職場では花や野菜の苗を販売していますが、5月の連休に仕入れした苗のうち、トマトの大玉が殆ど売れ残ってしまいました。この辺りのお客さんは畑を持っている方が多いので、野菜の育て方にも詳しく、ミニトマトは簡単だけど大玉はね〜〜〜と皆さん敬遠。
お値段が接木苗の為少し高めだったのも不人気の原因だったようです。
残ったトマトの苗は背丈を伸ばし、実も付け始めましたが、小さなポットの中で窮屈そうで、このままだと弱っていくのが目に見えていたので、花の担当者と相談して一部を鉢植えすることにしました。
大きな鉢に植え替えるとトマトはみるみる元気を取り戻し、ひょっとしてお客さんに値段を聞かれるかもと安い値段をつけておいたら、つい先日まとめて買って下さる方がいて皆お嫁に行きました。
そのままにしておいたら処分だったトマトが売れたのはとっても嬉しく、また育てる楽しみも味わえるので、その後、残っていた苗も全部鉢植えにすることにしました。その時自宅でも一つ育ててみようと苗を一本購入しました。
かなり難しいらしい大玉トマトですが、憧れの家庭菜園、苗もちょっと弱っていて心配ですが、楽しんで育ててみようと思います。

用意したもの:鉢(9号使用)・土(有機培養土使用)・赤玉土・元肥・トマトの苗(接木苗)・150cm支柱

2012年6月2日
・ 鉢底に赤玉土を入れる。(大粒がいいけれど私は中粒があったので)
・ 次に土を少し入れ、そこへ鉢サイズに合わせた量の元肥を入れて混ぜる。
・ その上にまた土をいれる。(直接根に元肥が触れないようにする為)
・ 根をくずさないようにトマトの苗を丁寧に土に植える。
育つ段階で脇芽が出てくるので小さいうちに取りますが、鋏などを使うと病気が発生するので必ず手で取ります。
この苗は職場で取り除き済み。
・ 支柱を立てて完成。
  * 支柱と苗木を結ぶ時は、ビニール紐で緩めに八の字になるように止める。
            (茎を傷めないようにゆる〜く、止めるのは支柱側で)

2012年6月5日
高さ1cm 径2cmくらいのトマトの実が育ち始めました。
葉を触ったらハーブの様な強い香り。
落下を防止し、実付きをよくするトマトトーン散布という方法があるそうですが、何もしないことに。
ここのところすっきりしない日が続いているので病気が心配。

2012年6月12日

トマトの実が4cm位に育ちました。
葉の色も以前より濃いグリーンになってきた気がします。
下葉の傷みが気になったので数日前に葉をむしり取ったら、その時花が一つポトッと落ちてしまって、ここの実は二つしか付きません。
でも上に蕾がついてるので大丈夫でしょう。
植物は人の足音を聞いて育つと言って、気にかけてあげることが大切だそうですが、私は仕事から帰って来て真っ暗な中、毎日ストーカーのように網戸越しに眺めています。嫌われるかな?
明日は第一回目の液肥をあげます。

2012年6月19日
台風4号が近づいているので、今日は朝から鉢をあちこちへ非難させました。
中でも今一番大切な子はもちろんこのトマト。玄関へ置くことにしました。
一週間ごとの液肥の予定は明日ですが、お天気によっては明日も玄関に置いたままになるかもしれないので、家に入れる前に今日あげました。
鉢を運ぶ時、支柱のことを忘れていて、持ち上げた途端、洗濯ハンガーに当たってひやっとしましたが、上に付いた花も無事でした。
今晩暴風になるみたいで心配ですが、被害が出ないことを祈ります。

2012年6月22日
台風が過ぎて安心していたら、今日の朝方というか夜中の3時半頃、雨風が強くなってきて、慌ててトマトを玄関へ移動させました。
今、背丈が70cmにまで育って、実も5cmになりました。
実がついたら、雨に濡らさない方がいいそうなので、夜中でもこんなことをしてます。先日、さくらんぼ農家の方が雨に濡れると実が割れるといって、台風が来る前にさくらんぼを収穫していたので、同じかもしれません。
そうそう、つい先日知ったのですが、トマトはゆっくり育つと皮が固くなるので、とっとと成長させた方がいいそうです、でも、こんな風に毎回家に入れるのも大変だし、昔のトマトって固くて割れたりしてても味が濃くて、自然の恵みといった感じがしてとても美味しかったんで、それはそれでいいんじゃないかな〜という気もします。

2012年7月2日
トマトは下から少しずつ間隔を空けて花を付けて行きますが、今三段目の花が咲いてます。5段目位の花が咲いたら一番上の芽を摘んで、成長を止めるのでもう一息です。最初の花は色も悪く貧弱でしたが3段目は栄養がしっかり行き届いているらしく、色も濃く立派です。
一番最初の実はいつまでも花柄がくっついていたせいかお尻がこんな状態。尻腐れ病といってカルシウム不足からなるお尻が黒く腐っていく生理障害と言う症状があるそうなのでちょっと心配です。
 
 

2012年7月8日
梅雨時なのでどうしようもないけれど、大雨がよく降るのでトマトを雨に濡らさないというのは諦めました。
でも、この通り、ちょっとだけ赤く色づき始めました。
葉っぱはハモグリバエに食べられまくってますが、無農薬なので仕方ありませんね。

2012年7月10日
トマトは色付き始めるとあっという間に赤くなるらしく、イイ感じになってきたなと楽しみにしていたら、今朝こんな状態に。
くちばしで突いた様に見えるのでたぶんカラスかなにかの鳥だと思いますが、周りには畑や田圃がいっぱいあるので、何もこんな小さな庭のたった一つのトマトを狙う必要もないと思うのですが、がっかり。
ネットで調べるとカラスの被害にあったという相談がたくさん出て来たので、これからも危険そう。
うどん粉病もちょい発生。

2012年7月13日
日に日に重みを増すトマトに私が選んだ細めの支柱では耐えられそうもなくなってきたので、一昨日丁度すぐ上にある物干し竿を引っ掛ける場所から紐を引っ張って、支柱の一番上を縛っておきました。
これで取りあえず一安心だと思っていたのに、昨日仕事から帰ったら、強風でトマトが倒れて、実が落ちていたと横好きから報告がありました。
カラスに強風、一気にやる気が失せましたが、朝見たら、ちゃんと黄色い花は付けたままだし、その他の青い実も元気そうなので諦めないことにしました。

2012年7月15日
先日のカラスに懲りたので、今日はお尻がまだちょっと青いトマトを摘んでしまいました。大きさもかなり小さめ。
ほんとは完熟を目指してたんだけど・・。味見は明日のお楽しみ。
ここまでトマトを育ててみて、少しだけトマトに詳しくなりました。
新芽が出る時、もう蕾を付けてる事。花房と言って、実になる為の花が固まってつく茎があるのですが、あまり花がつかないと、トマト自身がこれは失敗だったなと思うのか、そこから更に茎を延ばして新たな花を付ける事。
何だか人間みたいでおもしろい。

2012年8月8日
今朝、撮った写真です。
まぁまぁの大きさのトマトがこれだけなっています。
いつだったか、雨が数日続いた後に見たら脇芽が思い切り伸びていて、それを切るのも忍びなかったのでそれからは放任主義になりました。
でも、尻腐れ病にもならずに何とか無事に育ちました。
1年目にしては上出来かな?

2012年8月18日
先日収穫して食べたトマト。
美味しかったです。
もう収穫できるトマトは後数個。
そう言えば切り口の写真が一つもなかったので、今度はカットして写真を撮ろうと思います。

2012年8月27日
収穫して少し置いて熟してから今日切ったトマト。
小さな花がこんな実になるなんて改めて自然の力の凄さを感じました。
以上。
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