12月も中旬を過ぎ、そろそろ大掃除の季節です。ホームページを作るようになってからこまめにしていた掃除も疎かになりがちで、最近はあちこち埃だらけ。これではいかんと我家も模様替えを兼ねて、大掃除を決行しました。
横好きには落ち着きがないと言われるのですが、家具を移動すると目の届かない所まで綺麗になって、身も心もさわやか。これは10年くらい前の最初の引越しの時、家具をどかしたらあまりにも汚くショックで、それから実行するようになりました。
今までLDにあった本棚を北の納戸部屋に持っていき、和室にあった相馬の箪笥を替わりに置き、部屋はぐっと落ち着いた雰囲気になりました。長い時代を経てきた風格がそうさせるのか、和箪笥はどこに置いてもその場に馴染みます。只、和箪笥に負けないように、傍に置く物も新旧取り混ぜながらも木、紙、布、土の物で出来るだけ統一するようにしています。





横好きが蕎麦猪口蒐集をしているのを知っている人は我家に来ると一瞬あれ?という表情をしますが、蕎麦猪口は飾っていません。これは地震対策の為に大切にしまってあり、横好きがこの人にはというお客様の時に選んでコーヒーの器に使います。
ソファのある暮らしにも憧れますが、冷え性の私は冬はこたつがないとだめだし、13年物の古いテレビの周りにはビデオテープが置いてあったりと、思うような素敵な暮らしには程遠いものの、大掃除ついでにちょっと紹介しました。
ここに住んでから1〜2ヶ月経った時に、ベランダの修理の為に担当の営業マンに来てもらった事がありますが、その時、営業マンは我家を見てこう言いました。「みんなにもこうやって住んでもらいたい。家は必ず古くなる。だけど、その時どう住むかが大切。」 そこそこ傷みが来た築10年以上のマンションに古い物たちがしっくり合って見えたのだと思いますが、奥の深い言葉だと思いました。
私も暮らし方ってとても重要で、大切にしたい事だと思います。傷も汚れもみんな魅力になっていくような、そんな暮らしに憧れます。

文 縦好き


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