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長野県上田市別所温泉にある北向観音の本坊 常楽寺です。焼失してなくなってしまった長楽寺と安楽寺、常楽寺と合わせて別所三楽寺と言うのだそうです。
別所と言えば日本有数の温泉地。私達は上田の友人と夕食を一緒に食べる事になっていたので、温泉もない市内の安いホテルに泊まりましたが、別所温泉に向かう途中何台か他県ナンバーの車とすれ違ったので、柏屋別荘にでも泊まったんだろうかなどと少し羨ましく思いながらお寺に向かって走りました。
駐車場に車を停めて、階段を上がって 行くと見事な茅葺の屋根が見えてきて、思わずオ〜ッと声が出てしまいました。カメラではこの迫力、撮り切れません。また奥の少し登った場所にある石造多宝塔は1262年頃建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。
朝一番の訪問だったので、観光客は私達の他に一人しかおらず、静かで荘厳なお寺を味わう事ができました。
本当は北向観音もお参りしなければいけないのですが、前に2〜3度行った事があり、蕎麦屋の予約時間も気になったのでパスしてしまいました。観音様に叱られそうですが、相変わらず蕎麦屋がメインの慌ただしい旅です。
 






 

別所三楽寺のうちの一つ、安楽寺です。
こちらも本堂の大きさには圧倒されましたが、やはり見どころは国宝八角三重塔です。近年の調査により1290年代に建立された、わが国最古の禅宗様建築である事が証明されたそうです。
三重塔と言いつつ、四重に見えるじゃないかと思うかもしれませんが、一番下はひさしに相当する「裳階 もこし」という物で、裳階付き三重塔として認定されているのだそうです。
しかし、こういう立派な建物の美しさや迫力は、やはり肉眼で見なければだめですね。




 





塩田平を一望する高台にある前山寺。
参道並木は上田市の記念物に指定されていて、ケヤキの大木は樹齢約700年と記されていました。前山寺と言えば美しい三重塔が有名ですが、窓も扉もなく未完成の完成の塔と言われているそうです。
大きな本堂は間口十間の木造萱葺。お寺巡りはよくしますが、こういう萱葺の大きなお寺はあまり見た事がないので思わず見上げてしまいます。
お寺のすぐ北側の信濃デッサン館には喫茶室 独鈷が併設されていて、塩田平を独り占めしながらお茶する事ができます。



 


 

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