立派な案内板が出迎えてくれます

補強の為に鉄枠で囲ってありますが、元々は漆喰で塗り固められていました

成人の日の今日、伊豆の国市にある国の指定史跡『韮山反射炉』を訪ねました。江戸時代末期に軍備の近代化と江戸防備のため砲数百門を鋳造したという耐火レンガ製の反射炉です。「反射炉」とは、熱をアーチ型の天井に反射させて 銑鉄 せんてつ (鉄鉱石から直接製造した鉄で、不純物を多く含む)を溶解して優良な鉄を生産する為の炉の事です。
佐賀藩や薩摩藩をはじめとして、幕末期の日本では各地に反射炉が作られました。しかし、その殆どが失われ、当時のままの姿を残しているのは、萩と韮山の反射炉のみとなっています。特に韮山反射炉は、炉体と煙突が完全な形で現存している世界唯一の産業遺産であり、実際に稼働し、大砲を鋳造した反射炉であることが特徴です。
※平成25年9月に、韮山反射炉を含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の世界文化遺産への国内推薦が決定されました。シーズンオフという事もあって見学に訪れている人数はまばらでしたが、世界文化遺産登録が成されたら、伊豆観光の目玉として大いに賑わう事となるでしょう。


丁寧な図解で、私でも何とか理解出来ます

建設を指揮した江川英龍の銅像です

焚口
鋳口

出湯口側

別方向からも撮ってみました

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