岩村城址
新城エンスーミーティングに参加した後、時間もあったので山道を走らせ、連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台となった岩村町に行きました。
岩村城は大和の高取城、備中の松山城と並ぶ日本三大山城の一つに数えられる名城で『日本100名城』に選ばれています。城は江戸諸藩の府城の中でも最も高い場所に築かれ、高低差180Mの天険の地形を巧みに利用した要害堅固な山城で、付近は霧が多く発生する為、別名・霧ヶ城とも呼ばれています。建造物は廃城の際解体されましたが、遺構の保存状態は良く曲輪、高石垣、井戸等が残っています。


現在も総延長1.7Kmにも及ぶ壮大なスケールの石垣類が当時の面影を静かに伝えています。本丸の北東面には雛壇に築かれた六段の見事な石垣の六段壁や二の丸から本丸へ入る本丸埋門が見られます。石垣は積み方や石の加工法によって、野面積み・打ち込みハギ・切込ハギなどに分類されますが、ここでは、三種の積み方が一度に見られる珍しい場所です。この岩村城は、織田信長の叔母にあたる、おんな城主「おつや」が善政を敷き、最後まで領民を守ったと伝えられている事から「女城主の里」と呼ばれています。しかし、ほぼ同時期に「おんな城主」が存在していました。
その名は「井伊直虎」。NHKの大河ドラマで一躍有名になりましたね。真偽の程は定かではありませんが、岩村でも「女城主」として大河ドラマに採用して貰おうと誘致活動をしていたらしく、あちらの方に軍配が上がった時は岩村町の人達もがっかりしたらしいです。でも、「今泣いたカラスがもう笑う」の例えではありませんが、朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台になった事で留飲が下ったのではないでしょうか。
恵那市岩村町字城山 2018.05.20現在


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