名古屋をメインとしたグルメ雑誌や大人をターゲットにした月刊誌などにも度々取り上げられている谷屋。 ３年振りに訪ねてみたが、１１時半の開店前と言うのに既に店前の駐車スペースは埋まっていた。
店内に入ると入口傍の大きなテーブルに２名の先客、奥のテーブル席には４名のファミリーが座っていた。 開店時間を過ぎる頃には、ビジネス街に近い立地のお陰で次々とＯＬやサラリーマンが入って来る。
今日、食したのはランチメニューの穴子丼とそばのセット（１１２０円）、１００円の追加で十割に変更出来るとの事で、 早速　それをお願いする。 以前は二八だけだったので、楽しみだ。
十割そばは、星が見えなかったので挽きぐるみでは無いと思うが、弾力が強く感じられるのにノド越しはスッキリしている。 そば湯は別造りで、微粉のそば粉を溶かしたモノだが、ポタージュ系までの濃厚さはない。

名古屋城のそばを流れる堀川沿いに建つ、元・木綿問屋の倉庫を改装して営業している「手打そば処・谷屋」。店主は蕎麦工房「沙羅餐」で技術を修得し、兄弟子に当たる多治見の「井ざわ」で腕を磨き独立。
店内は古い木組をそのまま生かし、落ち着いた雰囲気だが、スタッフは若く、ハツラツと仕事をこなしていた。
近くのオフィス街のサラリーマンやＯＬには、リーズナブルな価格で本格的な手打ちの蕎麦が食べられると大評判で、昼夜を問わず満員。昨年の夏、台風接近の最中に一度訪れたが、その時には無かった待合場所が増築されていたので、お客の多さを伺わせる。
二八に打ち上げられた麺はエッジがきれいに裁ち、ノド越しもツルリで腰の強さも充分ある。漬け汁は一般受けする少し甘目のモノで、自分としてはもうちょっと辛口の方が好み。
厚焼玉子はプルルンとした焼き加減で、大根おろしと一緒に食べると、これが又、旨い。天ぷらの盛り合わせも勿論いける。
私は車で行ったので飲めなかったが、日本酒は厳選された銘柄が揃えられていた。仕事の帰りに一杯呑みながら、仕上げは美味しい蕎麦をなんて、贅沢な時間が過ごせそうだ。
土・日・祝日もランチを用意しているのは嬉しい限り。
　
かけそば、ざるそば　７３５円　厚焼玉子　６８２円　そば茶アイス　４２０円