十割蕎麦

 

 
愛知県名古屋市南区星崎1丁目147-3
TEL 052-824-7037
11:30〜14:30(L.O 14:00)
17:30〜21:00(L.O 20:30)
水曜・第三火曜日定休
ニ八・十割
石臼挽き自家製粉
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07・2・25現在

東海地区を中心に多くの蕎麦職人を輩出している沙羅餐本店がリニューアルされたので、オープン初日に一番乗りしてきた。
以前駐車場だった場所に新しく建てられた新店舗は、1階の正面玄関のドアを開けるとガラスの向こう側に17台の打ち場があり、私たちが到着した11時頃には4〜5人の職人が蕎麦を打っていた。今回リニューアルオープンしたこの本店は、中部国際空港にある「セントレア店」と今度開店する「ミッドランドスクエア店」の母店としての役目を担っている。どちらの店舗でも十割り蕎麦は店内で打つようだが、ニ八に関してはこの本店で準備し、1日2000食をピストン輸送で対応するそうだ。
2階の客席スペースはテーブル席とカウンター席が設けられた大広間の様な雰囲気で、席はかなりゆったりめに感じられた。この2階には階段の他エレベーターで上ることができるが、駐車場から店内へは一切段差がないので、車椅子の方や足の悪い方の為に設けられたものだろう。私たちが使った階段の登り口には大きな絵が掛けられており、美術館さながらの大迫力だった。
そして、1階の打ち場と並ぶこの店の見所は、カウンターの向こうにある清潔感溢れるオープンキッチンだ。敢えて職人の仕事が見える様に設計されていて、カウンター席に座るとすぐ目の前で作業を見る事ができる。今茹でている蕎麦が自分のだという事も分かって面白い。

今日いただいたのは、ざる蕎麦の十割りと追加の二八そばに桜えびのかき揚げ(小)。ここのところかけに嵌っている相方はざるかけ。細切りの麺は腰の強さもノド越しもいつも通りに満足のいくモノで香りも充分に楽しめた。そして見た目も相変わらず美しかった。ざるかけはセントレア店と同様、蕎麦が延びない様に汁と別にくる。
なかにはこの沙羅餐の事を、大勢の職人が打ち手として携わっている為に、日によって味に差があると言う人もあるようだが、私は反対にこれだけの規模の店で、一定以上のレベルを保ちつつ多くのお客の支持を得ているのは凄い事だと思う。
今日は初日という事で、開店15分で満席になった。ホールスタッフに多少の段取りの悪さがあったが、きちっとした接客をしていたので、それも時間が解決するだろう。帰りには開店のお祝いの記念に、名古屋名物、紅白納屋橋饅頭を頂いた。店から出ると、先ほどまで甘い香りを漂わせていた開店祝いの花たちはご当地名古屋の風習で見事に抜かれていた。VIPルームもあり、こんな部屋で蕎麦を頂きながらの会議なら、喜んで参加できそうだと思った。

ざる蕎麦(ニ八)\700 ざる蕎麦(十割)\800 手挽(1日限定15食) \1200 ざるかけ \800

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