東筑摩郡朝日村西洗馬828-1
0263-87-3981
11:30〜14:30 L.O
水・木耀日定休
(祝日は営業)
自家栽培
自家製粉
P 10台
HP
2016.07.25現在

7月下旬、相方と休みが一緒になる日があったので、何処かへ出掛けるかと聞いたら「信州の夏の青空と美味しいそばがきが食べたい」との事だったので、中信を目指して午前8時に家を出発。下道を北上、中央自動車道の飯田・山本ICから高速に入り、長野自動車道・塩尻ICで降りて日本サラダ街道から朝日村を目指しました。
山間の曲りくねった道を少しずつ高度を上げながら進んで行くと薬師前というバス停が在ります。そこを左折して200M程行くと「朝日そば ふじもり」が在ります。 標高800Mの緩やかな大地に広がる畑、長閑な風景が目に入って来ます。築100年近くになると云う古民家を改装した店舗の前には10台位止められる駐車場が在ります。
到着時刻は開店時間より少し早かったのですが、駐車場の脇に植えられている柿の樹を選定していた女性が、にこやかな笑みを浮かべながら「どうぞ〜」と声を掛けてくれました。



そば粉と本葛粉を練った蕎麦とうふ 350円

地元の野菜を使った漬物

超粗挽きそばがき 850円

天ぷら(地元の野菜を八品ほど) 650円

東京でマクロビオティックや自然食の厨房に入り料理を学んだ藤森さんが、生産のある暮らしを求めて2005年に大町市美麻村に移住。縁あって松本の「野麦」にて修行を始め、2008年、安曇野、穂高温泉郷で開業しました。2012年、諸般の都合により一旦休業を余儀なくされましたが、2013年7月、朝日村に移転し店を再開しました。
家の裏には野菜畑一反と一町三反のそば畑を持ち、無農薬、無化学肥料で自家栽培をする等、畑と繋がった貴重なお店です。注文したのは、蕎麦とうふ、玄そば(並盛り)、太打ち、超粗挽きそばがき、天ぷらです。
先ず最初に供されたのは、口取りのお漬物と蕎麦とうふ。とうふは滑らかな口当たりと蕎麦粉のザラっとした食感が、いいバランスで美味しかったです。次に出されたのが、超粗挽きそばがきと地元野菜の天ぷらです。
超粗挽粉のぶつぶつ感が良かったです。生醤油でいただくと蕎麦本来の甘味が引き出されていい感じでした。
そして地元、朝日農醸の無農薬野菜を薄い衣でカラッと揚げた天ぷらは、どれを食べてもサックサックで野菜の新鮮さが伝わっきて、とても美味しくいただけました。


玄そば(並盛り) 900円

25メッシュの篩で篩った粗めの太打ち。1000円

最後は本日のメイン、玄そば&太打ちです。玄そばを殻付きのまま製粉し、粗めの篩で篩った粉を十割で打った田舎そばですが、「洗練された田舎そば」を目指しているだけあって、透明感のある綺麗な蕎麦でした。
夏のこの時期は蕎麦に一番厳しい時なので香りについては敢えて要求しませんが、ノド越しや食感については高いレベルを求めてしまいます。ですが、こちらの蕎麦はまったく問題の無いハイレベルな蕎麦が頂けました。
ここ数年の中でも極めて高い満足感を得ました。支払いを済ませた後、玄関脇の無農薬の野菜を覗き込んでいると奥さんから「どちらからお越し下さいました?」と聞かれ、「愛知県から」と答えたら、道に迷いませんでしたかと云われました。私は日頃からこういった場所を探し訪ねているので迷いませんでしたが、カーナビは電話番号でも住所でも正確に案内してくれないそうで、松本市の方でも道に迷うそうです。ナビに入れる場合は直ぐ側にある光輪寺・薬師堂で検索した方が分かり易いかもしれません。
余談ですが、薬師堂辺りに植えられている桜が立派で、伺ってみると花見シーズンには観光バスが来るくらい賑やかになるそうです。これで来春の花見の頃に再訪は確定かな。(笑)


そば寒天

縁側からの風景

長野県一覧に戻る HOME CONTENTS