富士宮市内野1551-42 民宿峠の茶屋1階
0544-54-0507
11:30〜14:00
夜は予約制で、金・土・日のみ
17:30〜20:00(19:00 LO)
定休日 火曜日
石臼挽き自家製粉
P有
HP
2010.12.08現在

今年10月、富士の紅葉を観に出かけた折に立ち寄った蕎麦屋で「富士山南麓そば街道」なるパンフレットを入手した。以前訪ねた事のある「蕎麦 どあひ」や今年2月に訪問した「蕎麦切り こばやし」もこのグループに参加しているようだ。 家に戻ってから、ネット検索してみると、これらのお店以外にも興味を惹かれるお店が何軒かあった。 その内の一軒が「そばの実 一閑人」
現在、通行料無料の社会実験をしている東名高速・富士ICから西富士道路を経由して約30分、民宿、峠の茶屋の1階部分にその蕎麦屋はある。 2009年11月18日の開業なので丁度1年になるところ。
建物上部に「牛乳と牛乳風呂のお宿」と書かれているのを見て一瞬躊躇したが意を決して店内に入った。 玄関で靴を脱ぎ、一段高い店内に入ると、スッキリとした広い空間が目に飛び込んで来た。私たちは入口脇の掘り炬燵用のテーブル席に座ったが、スイッチを入れると足元が暖かくなるのが嬉しい。



粗挽きそば(田舎) 850円

生粉打ちせいろ(十割) 850円

海老の天ぷら 600円

かけそば 900円

今回、私は北海道士別産の玄そばを挽きぐるみした粗挽きそばと福井県丸岡産在来種を使った生粉打ちせいろを注文。相方はだし汁のチェックと云いつつ温かいかけそばをチョイス。
粗挽きそばは甘皮がハッキリと見えるタイプ。細切りながら腰の強さが感じられ、ノド越しの良さも充分味わえる。生粉打ちせいろはテーブルに置かれた瞬間二人で感嘆の声を上げてしまった程緑色が綺麗だった。
蕎麦打ちや料理に芝川水系の湧水を使っていると店のホームページに書いてあるが、ここまで冷たい蕎麦は食べた事がないと云う程キュッと引き締まった蕎麦だった。また、別に注文した海老の天ぷらが尻尾を取って一口サイズに食べ易くしてあるのも嬉しい心遣いだ。
こちらでは大盛が無い替わり、2枚目のそばを薬味とつけ汁が無い「汁なしそば」にする事が出来る。850円が400円となりこれまた良心的でありがたい。蕎麦には甘味がもれなく付いてくるので、女性客などにはかなり喜ばれると思うが、そば湯が超濃厚な飲むと云うより食べるに近い食感で、これももう一品に昇格させたい位だ。
少しお話を伺ったら、ご主人は東京で日本料理の修行をした後、渋谷にある竹やぶ系の清山で2年間蕎麦打ちを習い、実家であるこの場所で蕎麦屋を開業したそうだ。竹やぶ系の店と云えば、以前石川の「手取川 竹やぶ」に行ったことがあり、この蕎麦の細道でも取り上げているが、かなりレベルが高かった。
私にとって、たぶんこの「そばの実 一閑人」が今年最後の蕎麦屋訪問になると思うが、〆を飾るに相応しい店だ。



デザートのさつま芋の蜜煮

とろろそば 1050円
納豆そば 1150円
たぬきそば 1050円
野菜の天ぷら 500円
3000円〜 4000円〜 コース料理 要予約

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