静岡ＩＣを南に下り、国道１５０号から徳洲会病院に向かう住宅街に趣味の蕎麦打ちが高じて店を開いた人が居るとの噂を耳にしたのが２年前。
２００７年１２月の開業から３年が過ぎたところで漸く訪ねる事が出来た。
住居兼用の店舗は、ネット上で開業当初、建築材の臭いについてあれこれ云われていた様だが、現在は問題無かった。
スッキリと落ち着いた店内に腰を落ち着け、私が注文したのは、一日１０食限定の手挽きせいろに天婦羅と出し巻き玉子、相方は大根あられそば。
玄そばは常陸秋そばの原種種子のみを石臼挽きしているとの事で、特に手挽きせいろは３種類の粗挽き粉をブレンドして打った細切りの田舎そばとお品書きに書かれており期待が高まる。
供された蕎麦は冷水でしっかりと引き締められ、薄緑色の麺はエッジがきれいに立っていた。細切りなれど腰の強さも十分に感じられ、のど越しの良さと相まって満足出来る。
大根あられそばは麺の上に大根おろし、しょうが、揚げそばあられ、鰹節、刻み葱、海苔がのせてあり、これも美味しかったそうだ。

天婦羅もサクッとした食感で、一つ一つの食材が大きくカットされているあたりに店主のサービス精神を垣間見たような気がした。また出し巻き玉子もリーズナブルで満足。
生涯蕎麦打ちを目指すと云うご主人の心意気にエールを送りたい。

天婦羅手挽きせいろ　\1540円　手挽きせいろ おかわり(薬味 汁なし)540円　粗挽き十割せいろ 800円
せいろ 700円　せいろ おかわり(薬味 汁なし)470 円