藤枝市青葉4-3-2
11:30〜15:00(LO 14:30)
17:30〜21:00(LO 20:30)
火曜・第3木耀日
石臼挽き自家製粉 九・一
2013.04.26現在
2015.7.19
藤枝市藤岡5-15-14に移転

私のHP「そばの横好き」の掲示板にコメントを下さる方からの情報で、開業1年未満の蕎麦屋を訪ねました。
訪れたのは静岡県中部地区の藤枝市。この地域は『藪蕎麦 宮本』を筆頭に「ながいけ」「そば屋 案山棒」など、美味しい蕎麦屋がひしめく激戦区です。
店の場所はJR藤枝駅から南西の方角、県道356号沿い「酒やビック」駐車場内のライフガーデン1Fにあります。暖簾をくぐり、手造り感たっぷりの店内に歩みを進めると正面ガラス越しに電動石臼が見えます。
先ず最初にお願いしたのは、玄挽きそばがき。ノラ・ジョーンズの歌声が静かに流れる空間に身を委ねながら頂いた玄挽きそばがきはモチモチした食感で、とても美味。次にお願いしたのは福井県産と茨城県産の常陸秋そばのヌキミに北海道産の玄そばをブレンドし挽きぐるみで製粉した粉を九・一で打ち上げたざるそば。ほんのり黒い蕎麦はエッジがきっちりと裁たれたきれいな麺。腰の強さを感じさせつつ、ノド越しも良かったです。つけ汁は辛味の中に甘さが巧く顔を出し、甘すぎず、かと云って辛口は一寸と云う方にも美味しく感じるタイプ。
そば湯で割ってもいい感じでした。



玄挽きそばがき 800円

奥さん手描きの絵

カウンター席

小天丼

最後にもう1つ追加でお願いしたのが小天丼。海老に筍に後は忘れてしまいましたが、こちらも旨かったです。
後から単品(500円)で注文したのにも拘わらず、支払い時に平日のランチセット(1150円)に変えてくれたのは、とても嬉しい心遣いでした。
大変美味しく食事を頂いた後、色んなお話を伺いましたが、御主人は藤枝市からほど近い場所の生まれでだそうで、熱海の旅館から料理人としてのスタートを切り、その後東京の蕎麦屋を経由し千葉・柏の名店「竹やぶ」のお弟子さんのお店で修業を積まれたそうです。
メニューを見るとトマトつけ汁蕎麦なるモノがあって珍しいですねと問うと、こちらは元イタリアンのシェフだった奥さんが考案したそうです。そば通の方には抵抗があるかも知れませんが、女性にはパスタ感覚で結構人気のお勧め品ですとのお話でした。
自家製粉で九・一なら、粗挽きの十割なんかはどうですか?との質問には、平日でも安定した蕎麦の量が出るようになったら考えてみたいとのお答えでした。玄そばの仕入れ先は「ながいけ」と同じ所から取っているそうなので、近い将来には粗挽き対決が実現しているかも知れません。
まだまだネット上でもあまり知られていませんが、富士宮の「一閑人」同様、早々にブレイクする予感がします。


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