浜松市天竜区山東912-1
TEL:053-589-3522
営業時間
11:30〜15:00
LO:14:30 売り切れ次第
火・水曜定休
2019・09・01現在

浜松市天竜区(旧天竜市)は、その昔、奈良県吉野林業、三重県尾鷲林業と並ぶ日本三大人工美林の一つと称された天竜林業が盛んでした。
その山裾に在る集落に、2018年12月7日「天竜 手打ち蕎麦 ハナレ」が開業しました。
千葉県の蕎麦屋の長男として生まれ、後継ぎにと期待を一身に受け、高校卒業後に幼き頃に親父に連れて行かれた事の在る一茶庵の門を叩き、片倉名人の次男 片倉英晴氏の弟子となり研鑽を積んだそうです。
一度は実家に戻るも自身のお店を持ちたいと、再度修行の道に戻ったとの事でした。毎週東京・大阪での修行時代は、毎週土・日に500食分のそば打ちをこなすまでになったそうです。
そして、丹波篠山で「篠山 ハナレ」を開業後、一旦お店をたたみ、今度は奥さんの実家の在る天竜にて「天竜 手打ち蕎麦 ハナレ」として再出発の道を選び今日に至っています。
築150年の古民家は虫等の関係で網戸になってはいるものの、縁側の戸が外されていて夏の終わりを惜しむかのように聞こえて来る蝉の鳴き声と相まって解放感たっぷりでした。
奥の間に置かれたオーディオセットからはキャロルキングの歌声が静かに聴こえ、時間がゆったりと流れてとてもいい雰囲気でした。


そばがき 730円 玉子焼き 630円

今日の玄そば     粗びきざる(手びき)数量限定 970円

ひやかけ 870円 別作りのポタージュ系のそば湯
先ずお願いしたのが、そばがき、玉子焼き、と数量限定の粗びきのざるそばです。
全国各地の玄そばを取り寄せていて、この日は、ざるが宮崎県児湯郡川南町の宮崎早生(春そば)、粗びきが岩手県岩手郡葛巻町の葛巻在来種となっていました。どちらも初めて食す産地なので楽しみです。
最初に供された玉子焼きは、かけそば用の甘汁がたっぷりと使われただし巻風でしたが、汁の甘さがいい塩梅で美味しかったです。次に出されたそばがき、箸で切って摘まんで持ち上げるのに丁度いい粘度に練り上げられていて、山葵、大根おろし、塩に醤油が付いた薬味で、色んな組み合わせを楽しめました。それ程香りはしなかったので早生品種だったと思います。
そして、お楽しみの粗びきが運ばれて来ました。中太の十割に打ち上げられた麺は、腰の強さもありながらノド越しも良く、江戸前の辛めの汁との相性も良かったです。
量的にもう少し欲しいな〜と思い、揚げナスのひやかけを考えたのですがナスの分が多いかと思い直し、かけそばをひやかけにして貰えるかと訊ねたら、快くいいですよ!との返事で、こちらを追加でお願いしました。
ひやかけの方は見事な細切りながら、腰の強さはざると遜色なかったです。思ったよりも量があり、私の胃袋を満たすには充分な量でした。
天竜杉の山を借景に、手引きのそばを手繰る時間は至福の時となりました。
奥さんが1人で配膳をしているので、繁忙時には少し時間が掛かる事もあるようですが、のんびりと待つだけの価値はあると思います。





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