初めて百草を訪れたのは確か７年前の事だった気がします。雑誌で取り上げられたのを見て行きましたが、建物へのアプローチも今の様にデザインされておらず、駐車場というより下の空き地の様な所から上へ上がった記憶があります。その時開催されていた企画展は高価なアクセサリー展で、殆どが年配の女性客ばかりでした。その頃まだ４０歳そこそこだった私にはとても敷居が高く、場違いな雰囲気を感じました。
その後あちこちの雑誌等で取り上げられる様になり、行ってみたいと言う友人を連れて行ったりして数回伺いましたが、今回近くに紅葉を見に来たので久しぶりに寄ってみることにしました。
数年前にももぐさカフェが併設されて、最近では若い人たちの憧れの場所となっている事は知っていましたが、行ってみるとなるほど、人気の作家さんの作品が充実していて、カフェも流行の白いテーブルに白い椅子。コーヒーもケーキも美味しいし、これなら若い人も気軽に立ち寄ることができて、一度は行ってみたいというのが分かりました。
ギャルリももぐさは展示品が下に置いてあるので、日本間の美しさを損なう事がありません。この日は丁度紅葉のいい時期だったので、入り口たたきからギャラリー奥を眺めると、和室の向こうのガラス越しに真っ赤なもみじが映えて、これぞ日本の美といった風情でした。非凡な才能の安藤氏なので、ひょっとしたらこれも計算済みかもしれません。