このお店の写真を使って引越し案内でも出したくなるような、古民家を移築した素敵な趣のカフェ「鬱花 うっか」。
開店前に到着してしまい、外で待っていようかと思いましたが、この店の方と思われる男性が庭の手入れをしていたので声を掛けると、「どうぞ中に入って下さい」と仰って下さり、早速店内へ。朝一番に行くとその店のホスピタリティがよく分かります。
　
店の中は落ち着いた雰囲気で、家具などはアジアンテイスト。しかし、ともすれば暗くなりがちな所を、凝ったデザインのステンドグラスがアクセントになり、落ち着いた中にも華やかさを添えていました。

一番乗りというのは好きな席を選べますが、初めての店の場合、どこに座ろうか迷ってしまいます。奥を見ると、明るいサンルームの様な部屋があり、ストーブもあったので、そこへ陣取る事に。この部屋は暖かい季節になるとガラス戸を取り払ったテラス席になるそうですが、ひざ掛けも用意されていました。住宅地にあるので、この席からの眺めには近所の家が入りますが、傾斜地をうまく生かして建ててあるので、周りの住宅と視線が合うようなことはありません。
　
そして、このロッジの様な建物を惹き立てているのが庭。大きな椿や落葉樹、その他の花木が巧く配され、家を建てる時のお手本にしたい様な雰囲気でした。とりわけテラスから見える椿は華やかな大輪で、絶えず野鳥が蜜を吸いに来ていました。そうそう丸弁のかわいい赤紫のクリスマスローズも咲いていました。もちろん、一杯出しの珈琲も美味しいですよ。