北名古屋に転居して来た時、買物の為にあちこちと走り回っている時にビビッと反応した店。名古屋方面の珈琲に詳しいサイトで情報を探してみたら出ていました。
和風な外観、大きな水甕に無造作を装って投げ入れられた花や名前の染め抜かれた暖簾、すべてが私好み。生活も少し落ち着いてきたので、ようやく訪ねる事が出来ました。
大きな木の扉を手前に引き、店に足を踏み入れると、正面のガラスの向こうに焙煎機が見えました。店内を眺めると大きなカウンターが見え、一人用の大きなソファーが６席程置かれていました。正面の棚にはオーナーの目に拠って選ばれた色々なカップ＆ソーサーが並べられ、今や遅しと出番を待っているようでした。
店内の壁は白色で、古色の付いた梁の木組みがいい雰囲気を醸し出していました。大きなソファは座り心地が良さそうでしたが、常連さんの席になっているようだったので、私たちは奥のテーブル席に着きました、すぐ傍に和箪笥がひと棹、ほのかな灯りを放つ和紙のスタンドと良いアクセントになっていました。
２０年以上も前から自家焙煎をしているという珈琲はレベルも高く、定番のモーニングセットもパンが３種類から選べ、ゆで卵＋ビネガーの効いたサラダと、そして尾張ならではの小倉餡が添えられるなどの工夫がなされていました。
煙草を吸わない私はこれで禁煙ならもっといいのにと思いましたが、この日のお客さんを見ると、挨拶を交わしている地元の年配の方が多く、地域の社交場になっているのかなと思いました。
入店した時間がモーニングタイムだった事もあるのかもしれませんが、常時ほぼ満席で、時代屋の人気の高さが伺われました