名古屋からこちらに戻って来た頃、国道１号線沿いの豊橋公会堂の向かい側にある３階建てのビルのガラス窓に見知らぬcafeの名前が書かれているのに気がつきました。
その時は、こんな場所にカフェなんて無かった筈だけど？ぐらいにしか思わず、記憶の片隅からも消え去っていました。それが１週間程前の夕方、たまたま国道から中へ入り、そのビルの前の１階の電飾看板に目が止まり発見したのが、この『cafe bespoke』
ちょっと車を停めて様子を確認に行くとガラス越しに見えた店内は中々いい感じだったので昨日行ってきました。

硝子戸を押して中に足を踏み入れると店内はダークなトーンで纏められていてまるでバーの様。椅子に腰かけるとオーナーが黒いカーテンの中からオーダーを聞きに来て、メニューに目を通すと自家焙煎珈琲と書かれていたのでオリジナルブレンド(630円)とマンデリン(682円)を注文しました。
ゆっくりと店内を見渡すとＪＢＬの２ウェイタイプのホーン型スピーカーがあり、耳触りの良い音楽が聴こえてきます。通路にはゴールドに輝くストーブの灯りが２つ、インテリアの役割も果たしていました。
通常自家焙煎のカフェでもコーヒー１杯に６００円以上の値段を付けている所はあまりありませんが、cafe bespokeの場合、テーブルの上に置かれたカードに書かれた「禁煙・携帯はマナーモードで」の文字に値段も含めこの場所は大人が音楽を楽しみながら静かに過ごす場所だというコンセプトが明確に伝わってきました。
流石に豊橋のカフェだけあって、こんなお店でもモーニングプレートがありますが、ミニジュース付きで420円と有料になります。
オーナーは注文時と接客時以外は厨房側に隠れ、会計も席で行われるので、その為の呼び出しブザーがオーダー票と一緒に置かれます。
国道１号線からほんの少し中に入っただけなのに街の喧騒から隔離されたこの居空間は、大人が上質な時を過ごすにはもってこいの場所です。