京都市中京区蛸薬師通東入ル
(備前島町309-4 HKビル2F)
075-212-1808
13時〜25時
2010.6.18現在

目を凝らして店内を見渡すとカウンター席とテーブル席、そしてもう一つ窓の外に向かってのカウンター席があり、辛うじてその端っこの一席だけ空いている場所に滑り込みました。
耳触りのよい音楽が織りなす空間には、一風変わった見せ方で古い本が置かれ、言葉で表現するならば、「ナンカかいい感じだね」とでも云えば解って貰えるのかも知れません。
  珈琲は、北海道網走郡美幌町にある自家焙煎のお店「豆灯」から一週間に一度、少量の豆を取り寄せて鮮度を保っているそうです。
注文したのは深炒りストレートのマンデリン600円。
ハリオのペーパードリッパーで一杯ずつ丁寧にゆっくりと落とされた珈琲は、力強い中にスッキリとした苦みを感じ、とても美味しくいただきました。
遅くまで営業しているので、夜に伺えば珈琲好きの人達から京都の最新情報が収集できるかもしれません。
会計を済ませるとオーナー自ら、お礼の言葉と共に入口までお見送りしてくれました。

京都一の繁華街、河原町通の喧騒から逃れ、京都BALから少し下がった蛸薬師通を東に入って直ぐ、路地裏かビルの間の通路かと勘違いしてしまいそうな場所に、そのお店はありました。
「ELEPHANT FACTORY COFFEE」この奇妙な名前のカフェを知ったのは、L magazine の2008年8月号の特集「カフェが変わった!?」での記事。
村上春樹氏の読者にはピンと来るかも知れませんが、オーナーの畑さんが『象工場のハッピーエンド』からヒントを貰い名付けたそうです。
2007年9月のオープンから約3年になりますが、築30年を越すビルの持つ雰囲気が、ELEPHANT FACTORY COFFEEに風格を与えています。
2階への階段を登り、店に入るとほの暗い灯りに照らし出され店内は思ったほど広くは無く、平日のましてや雨の午後、こんなひっそりとした路地裏のお店なら空いているかと思ったのも束の間、店内はほぼ満席状態でした。


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