浜松市天竜区(旧天竜市)の天竜林業は、奈良県吉野林業、三重県尾鷲林業と並ぶ日本三大人工美林の一つに数えられ、活気に満ちてました。その当時、静岡県内では熱海に次ぐ数の芸者衆がいて、街はかなりの賑いだったそうです。今ではその面影も無く、人の往来もめっきりと少なくなりました。その街の中心、クローバー通り商店街に２０１１年２月８日、２８年振りに新しいお店が出来ました。それが、自家焙煎の「ヤマガラコーヒー」です。
以前は、もう少し奥に入った山あいの倉庫の様な建物を改装して２００６年の年末頃に開業したように記憶しています。
浜松方面のカフェ情報をネット上で検索していて偶然に見つけ、翌年の夏頃に訪ねたのが最初だったと思いますが、当時は土曜日のみの営業で、喫茶営業は無い代わりにコーヒーの試飲をさせてくれました。まじめに丁寧に焙煎されたコーヒーは雑味が無く、冷めても味が変わらない私好みのコーヒーでした。
クローバー通り商店街の交差点に建つ新店舗は、白壁と腰板が印象的な建物で、天井から柱、床や外壁まで天竜産の杉や檜をふんだんに使っています。 店内は１階が焙煎室と小売スペース、そして、２階が色んな種類の椅子が置いてあるこじんまりとしたカフェになっています。我が家が今一番注目しているリユース品を扱う静岡市のＤ＆ＤＥＰＡＲＴＭＥＮＴ静岡店のサイトでこのヤマガラコーヒーが紹介されていたので、たぶんこの椅子たちはそちらから来たのではないかと想像しています。
現在ではこれまた私の好きなお店の浜松市の喫茶縣や掛川市のステーショナリーカフェ konohi等でも豆は購入できますが、自家焙煎の珈琲豆のお店ではその店のマスターが淹れてくれたコーヒーを飲むのが一番の贅沢なので、ちょっと足を伸ばしてでも行ってみる価値のあるお店です。