国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている高山市三町。この中の上三之町に目指す和モダンな『cafe 青』があります。 老舗醸造メーカー老田酒造の店裏にある、中庭を臨む奥座敷を巧く活用したカフェです。
この店のオーナーでもある住 百合子さんは、旅館やホテルを中心にインテリアコーディネートやデザインの仕事を手掛けており、上一之町で和のある暮らしを提案する和雑貨/布・器の店『和と暮らし 青』も営まれています。
元々、高山市近郊には骨董、温泉、古い建造物など、私の好奇心を刺激して止まないモノが沢山あり、『和と暮らし 青』にも、何度も足を運んだ覚えがあります。

奥座敷への入口を照らす和風あんどん

岐阜県高山市上三之町67番地 老田酒造内
Tel 0577-57-9210 10:00〜17:00 BLOG


ここから奥座敷の「cafe 青」に入って行きます

平凡社から出版された別冊太陽 古民家再生術Uや別冊太陽 手が作り出す暮らしの道具、 エミィ・カトー著 BLUE and WHITE JAPANにも情報が掲載されるなど私のインテリアコーディネートのお手本となる人です。
その住さんが2010年4月に「庭を眺めてゆっくりと寛げる」和カフェを開店したとネットで知り、一刻も早く訪れてみたかったのですが、なかなか機会が作れず今日に至った訳です。その想いが漸く今回、叶う事になり嬉しくなりました。
床の間のある部屋に座椅子とテーブルで席をセッティングしたり、隣室では趣を変えて椅子席にする等、どの部屋も素敵な室礼になっていました。また、提供する飲み物も地産地性に拘っていて、紅茶は飛騨産の「紅富貴」、牛乳は低温殺菌した飛騨ミルク、りんごジュースは高山産の”ふじ”から搾った果汁100%の物を使う等しています。
今日注文したのは、和暦ロールケーキとほうじ茶のセットです。和暦ロールケーキは先月に引き続き「栗よせ風」でした。
高山市に在るシフォンケーキの専門店の「chiffon」が、飛騨高山を代表する郷土菓子で、ほっくりとした味わいの新栗と、もっちりとした食感の餡が合わさった「栗よせ」に似せて、飛騨産ミルクの濃厚な生クリームとしっとりしたシフォン生地で優しく包んで作ったそうで、とても美味しかったです。(写真ではこの美味しさの半分も伝えきれていません)
折角、酒蔵まで来ているのにと云われる『左党』の方には、今年の新酒を生絞りしたお酒をコアントローでカクテル風に仕上げた鬼ころしのみぞれ酒や熱燗も用意されていますから、ご安心の程。さぁ、貴方も秘密の部屋を覗いて見ませんか?

奥にはテーブル席も用意されています。
 

縁側から中庭を望む。

 

和暦ロールケーキとほうじ茶のセットを注文。

 

苔むす古井戸も趣があってなかなか良いです。
2013・11・04現在
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