京都府京都市東山区渋谷通東大路西入鐘鋳町396-2   075-748-1354  9:00〜18:00 火曜.最終水曜日定休  facebook 2016.10.10現在

PCのお気に入りに登録しているサイトの中に京阪神のカフェ巡りをされている方の Blog があります。私と好みが似かよっているので、割と頻繁にチェックしています。
その方が今年5月にサイトにUPしたのが、「市川屋珈琲」。2015年11月開業ですからOPして約半年位になりますか、開店早々の忙しさも落ち着いて、地に足の付いた感が出てきた頃のイイ感じで記事を書かれていました。
私もいいなと訪問予定リストに登録しました。その後、ネット情報をチェックしていたら、良いお店は口コミで火がつくのが早く、京都のトレンド雑誌『Leaf』7月号の表紙を飾りました。

今回の京都旅行では河井寛次郎記念館に行く予定だったので、同じ鐘鋳町で助かりました。場所は東大路通と渋谷通の細い路が交差する馬町の交差点を西に入った通沿いの角地にあります。この角を右折すれば河井寛次郎記念館。元々、五条坂界隈には清水焼の工房が沢山在り、市川屋珈琲となった町家もかつては市川さんの祖父が住み、窯元を営んでいたそうです。しかし、登り窯の煙害によって廃絶となりました。そこで、築200年の町家を改修してお店にしたという訳です。鐘鋳町の名が気になったので調べると、秀吉による方広寺の巨鐘の鋳造炉がこの辺りに在ったらしいです。

大人気の季節のフルーツサンド

店先のメニュー板 お土産に購入した青磁ブレンド センスの良さが窺える看板

風に揺れる暖簾を潜り店内に入ると大勢のお客さんで大賑わいでした。私達の前で丁度満席となったので、椅子に座って少し待ちました。入って左側の土間だった場所にはフジローヤル3kg釜が設置されており、自家焙煎の豆で珈琲を頂けます。
珈琲は市川屋、青磁、馬町のブレンド3種のみと拘っています。1杯が470円から500円で、お代りはどれでも230円です。他にはカフェオレなどアレンジコーヒーやフレッシュなジュースも用意されています。右奥にある中庭では愛煙家に配慮している様です。キッチンを取り囲んだカウンター席が空いたので其方に移動、私が注文したのは、アイスコーヒー、相方は市川屋ブレンドです。父親と兄が現役の陶芸家なのでカップ&ソーサーは手作りの青磁という贅沢さです。これは販売もしています。カウンター席から中の作業を見ていて、フルーツサンドが余りに美味しそうで追加でお願いしました。生クリームの中に仕込まれたのは、今話題のシャインマスカットとナガノパープルの葡萄2種に細かくカットした梨でした。梨のシャリシャリとした食感がいい感じでした。会計時に気が付いたのですが、後からフルーツサンドを注文したにも関わらずセットコーヒー扱いにしてくれてあり、市川屋ブレンドが300円になっていました。こういった心遣いがあると、人に奨めたり、又、来たくなると云うものです。因みに市川屋珈琲」のマスターは、京都の名店イノダコーヒで20年務められていたそうで、半日程コーヒーで炊いてから使うネルで淹れた珈琲は美味しかったです。

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