今から約20年位前、日帰り入浴に嵌っていた頃、南飛騨の清流馬瀬川の脇に在った入浴施設に行った事があります。今回紹介する『Siegfrieda』は、その当時、未だお店は在りませんでしたが、2009年4月に下呂の桜を撮影に出掛けた折に頂いたパンフレットで、その存在を知りました。
国道257号を馬瀬地区から下呂に向い、飛騨川を見下ろす道路に面した場所に、フランスの田舎家といった佇まいで木々に囲まれて建っています。玄関付近の古びた手洗い場、紋章の様な看板など、周囲の自然に旨く溶け込んでいい雰囲気になっています。ヨーロッパで修行を積んだオーナーが、地元下呂で『気軽に食べられる本格スイーツを』と云う思いで12年前に開業されたそうです。

紋章のような看板


これが建物の全景です

店内でケーキを食べる場合、正面のショーケースでケーキを注文してから席に案内されます。栗好きの私は、季節限定の「和栗のミルフィーユ」を狙っていたのですが、10個と云う事で既に完売でした。ならばと云う事で、珈琲とモンブラン、りんごのフロマージュにルバーブ・ブリュレの3点を注文しました。(1人で行ったので、相方からは、3つも食べたのか〜と呆れられました)
モンブランはフランス産の栗をふんだんに使い、ケーキの上にも中にも栗が入っています。中のマロン生クリームの味はかなり濃厚です。ルバーブ・ブリュレ、表面を焼いて、パウダーシュガーをかけてデザインを浮き上がらせています。ルバーブは、美容と健康に敏感な方はすでにご存知でしょうが、和名は「食用大黄」です。繊維質が豊富で、ビタミンCやカリウムやカルシウムも多い為、お通じを良くし、肌の調子を整える効果もあるそうです。りんごのフロマージュ、生クリームの間にりんごのスライスしたモノを注し込んであります。少し食べ難いですが、青りんごの甘酸っぱさとクリームの甘さのバランスがいい感じでした。こちらもモンブラン同様に台のタルトも美味しかったです。珈琲は、名古屋のcoffee Kajita の豆を使用、平日の暇な時であれば、注文後に豆を挽いてハンドドリップで淹れてくれる様ですが、この日はクレマのような泡が表面に浮かんでいたので業務用のマシーンで淹れたみたいです。ケーキはどれも美味しくて、わざわざ全国各地からここのケーキを食べに来る人が居るそうですが、納得しました。

ルバーブ・ブリュレ@480円
 

カウンター側から個室を望む。
眼下には飛騨川の流れが見れます。

 
珈琲とケーキ3点を注文
りんごのフロマージュ@390円

岐阜県下呂市萩原町跡津1421-5 Tel 0576-53-3020
定休日 月曜・第4火曜日 営業時間 10:00〜18:30 HP

古いブックエンドもいい味を出しています
2016・11・05現在
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