土楽窯から『新展示室開廊 福森雅武 陶展』の案内が来ました。この陶展は新しくできたギャラリーでの初めての作陶展です。先日、名張市の閑日堂さんに伺った時に、土楽窯がギャラリーを建設しているという話を聞いたので、どんな感じかなと楽しみにしていましたが、ちょうど18日にお墓参りで伊賀に帰る予定だったので、早速この土楽窯への訪問も予定に組み込みました。ここを訪れるのは一昨年の『土楽窯展』以来。この時は自宅を開放しての展示販売で、コーヒーを飲む為のお茶碗を購入しました。
今回できたこのギャラリーは、そこに前からあったかなと思わせるような佇まいで、自宅や工房と並んで建っていました。中はこじんまりとした広さでしたが、作品はさすがに福森氏のもの、いいものがたくさんあり、汲み出し椀を見るとすでに赤いシールが貼られていて、初日にもかかわらず人気の程が伺えました。前回の展示会の時にはなかった新しい作品も何点かありましたが、見るだけに。こういう著名な方の作品を見るにつけ、いつも思うのですが、何かが違います。力強さと繊細さが同居しているとでも言いましょうか?根強いファンが多く、都会での作品展でも汲み出し椀が飛ぶように売れるというのがよくわかります。
今回、初めてお会いした福森氏は、文福鍋を前にお客さんと話をされていましたが、雑誌等で拝見するよりかなり男前でした。今風に言うと、チョイワルオヤジ(福森さんごめんなさい)?お茶碗もいいけど、オレンジ色のセーターをさり気なく着こなしている姿が印象的な方でした。

文:縦好き


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