2006年10月24日(火)〜11月12日(日)会場 奈良国立博物館 東西新館 2006.10.28


毎年、正倉院展の話題を聞くと、何となく胸が騒いで、行ってみたいものだとは思いつつ、なかなかチャンスがありませんでした。ところが、今回友人からチケットを貰ったので、思い切って行ってみることにしました。
元々人気の正倉院展。丁度、雅子様が26日に訪問され、その様子が27日のニュースで放送されたので、私が行く28日はより一層人が多いのではないかと思っていたら、案の定凄い人でした。開館を早めてくれたものの、中に入ると係の人が「空いている所から見て行って下さい」と大声を張り上げ、展示物のある場所には黒山の人だかり。見るときは人をかき分け、まるでバーゲン会場さながらでした。
観賞とは程遠い状態でしたが、「聖武天皇がすばらしい宝物を持っていた」という事と、保存状態の良さから、いかに校倉造りが素晴らしい建築技法であったかということだけは理解できました。

本館

正倉院展のチケットに申し訳程度に付いていた本館開催の「平常展 仏教美術の名品」の方はパスしようと思ったのですが、建物だけでも価値がありそうだったので、見ていくことにしました。仏教美術に対する知識が殆どない私ですが、各お寺から集められた錚錚たる仏像たちには圧倒されました。仏像が好きな人には、正倉院展より見応えがあったかもしれません。
こういった昔の宝物や美術品を見るにつけ気になるのは、昭和、平成が何百年、何千年経った時に、どんな時代だったと特徴付けられるんだろうかという事。そして後世に残る時代を代表する文化的な技術があるのかという事。
今は昔と違って特別な身分はなくても、自由になるお金が山の様にある人たちがたくさんいます。でも、そういう人たちが何をしたいかというとお金集め。その集めたお金で何をするかというとまたまたお金集め。そんな時代なんじゃないかと思います。
後年、発掘調査で、この時代の人たちは古い物が大好きで何も生産しなかったんだ、唯一携帯電話とかいう物だけが妙に発達した時代だったんだ・・、これではちょっと悲しい気がします。



鹿のお尻があまりにもかわいかったので・・・。

この後、鹿が煎餅をもらう様子があまりにも可笑しかったので、それを見て時間を潰し、いつものコース、お昼の蕎麦屋へと向かいました。人があげるのを見ていただけだったのかって?奈良公園は昔からよく来ている場所なので、今さらという感じで自分ではあげませんでした。それが気にくわなかったのか、雄の鹿が突進して来て、お尻を突かれましたが・・・。(笑)


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