木々の葉が少しづつ色付き始めた京都へ狩野永徳を観に行ってきました。
9時30分の開場時間に合わせて6時に豊川ICから高速道路に乗り込みましたが、いつも出掛ける時間より1時間ほど早かったので比較的空いていて、8時35分には京都国立博物館前に到着しました。
博物館の駐車場がまだ開いてなかったので、開くのを待っている車の列に並んでみましたが、先頭の方で警備の人が運転手に何か話してます。変だなと思って相方を警備員の所まで行かせて状況を聞いてみると、そこはバスレーンなので警察から注意を受けているそう。列を作っている人たちはそれを無視して並んでいるんだそうです。
人に迷惑掛けてまで並んでいても仕方ないし、博物館の入場ゲートにはどんどん人が並びだしていたので、少し離れた所にあったタイムパーキングに車を入れました。車を停めて戻って来ると行列は益々長くなっていました。係りの人たちが急に慌しく動き始めたので、これは早めに開館するなと思ったら、案の定駐車場も開けて入場も早めました。なんだこんな事ならもうちょっと待っていたらよかったな〜と思ったけど後の祭りでした。何気なく入れたタイムパーキング、料金清算の時にびっくり、1800円でした。1500円打ち止めなんて所もすぐ近くにあったので、皆さんは出来るだけ安い所を探して入れましょう。(汗)
その代わりと言っては何ですが京都国立博物館のHPで発行している100円引きの割引券を持っていたので、チケット購入は団体用の手売りの窓口になり、最終的な行列には券売機の人よりかなり早く並ぶ事ができました。それでもカウントを取っている係りの人に確認したら私は280番目位でした。右の画像は京都国立博物館の建物入り口に続く行列ですが、この後、50人ずつ位に入場制限をしながら館内に入れてくれました。
日本絵画史上にその名を燦然と残す「狩野派」。戦国武将、信長や秀吉を魅了し、天才の名を欲しい侭にして時代と寝た男狩野永徳。天才絵師が膨大なエネルギーを注ぎ込んだ絵画はその時代だけが持つ息吹を今の時代に伝えています。今では遠く記憶の彼方となっている、米沢市・上杉博物館で見た「洛中洛外図屏風」も改めて見ると又、違った感動がありました。最近、発見されて話題となった「洛中名所遊楽図屏風」も見る者に新たな発見をさせてくれるでしょう。最後に巨大な唐獅子図屏風の前に立つと足が竦むほどの迫力に暫し動けなかった程です。
1時間ほどの鑑賞を終えて外に出た時には既に2時間待ちのボードを持った係りの人が立っていましたが、前日の2日が開催期間中、最高の約7800名程の来館者数だったそうなので、この日はそれを更新した事と思います。通常金曜日だけ夜8時まで開館のところ、現在は土・日も延長しているそうです。夜ゆっくり見る方が空いていていいそうです。しかし、6月の「若冲展」といい、今回の「狩野永徳展」といい、前宣伝を派手にやり過ぎなんじゃ〜ないのとつい思ってしまいました。(疲)



「平成19年度 関西文化の日 入館無料」
チケット購入の順番待ちの時にこのポスターを見つけました。今年で5年目だそうですが、こんなのを関西ではやっているそうです。関西といっても広範囲で、福井、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、徳島県の美術館や博物館がこのイベントに参加しているようです。ポスターには参加施設250以上と書いてありましたが、パンフレットがあったのでもらってきたら318施設以上になっていました。原則としては常設展のみですが、秋は芸術の季節、近くに行きたい美術館があったらいいですよね。
関西文化.com http://www.kansaibunka.com

2007.11.3


HOME CONTENTS