「せいぜいこれが関の山だね。」なんて言葉、よく聞くと思いますが、語源となったのが東海道47番目のこの関宿の山車。
狭い街道を軒をかすめながら巡行するので、「この上はない。精一杯である。」という意味でこの言葉が使われるようになったそうです。最盛期には16基あったものが現在では4基だけ残っています。
調べると、関の山車があまりにも立派だった為に、これ以上のものはないという意味で使われるようになったという説もありましたが、実際に山車を見てみるとそれほど豪華ではなく、愛知の犬山や岩倉など尾張藩御膝元の山車の方がからくりも乗っていて圧倒的に豪華なので、個人的には前者の方が正しいのではないかと思いました。
ただこの山車は車輪の上の部分が回転するようになっているので、夜、灯りのともった提灯が回る様子はとても綺麗だそうです。残念ながら、この日カメラのバッテリー切れを起こしてしまって夜の撮影はあきらめたので、御神輿だけ見て山車の撮影は来年までのお楽しみとすることにしました。

音声がないのが残念ですが、若い男たちが神輿を担ぎながら声高々に歌う詩は、独特の節回しと内容でかなりおもしろい。うら若き乙女が聞いたら赤面してしまいそうですが、一軒一軒の家の前で歌います。
どこの祭りにもそれぞれ独自の掛け声があったりして特徴がありますが、それを聞くだけで血が騒いでウキウキします。日本人のDNAでしょうか?


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