以前、高級女性誌の「手土産」の特集で見て以来気になっていた岐阜県岐阜市に在る奈良屋本店の『雪たる満』と『都鳥』。お店は創業天保元年(1830年)の長い歴史を感じさせる雰囲気で、岐阜市役所と同じ長良橋通り沿いに構えています。
明治19年の発売以来、精選された上砂糖と新鮮な卵白だけを使用し、専用の機械で数時間撹拌し、出来上がったメレンゲを袋に入れて一つひとつ手絞りで成形するメレンゲ菓子です。


一旦作業が始まると、ほぼ休み無しに約4時間、ひたすら絞り続け、一気に3000個を仕上げ、それを年代物の番重に並べて2昼夜をかけてゆっくり乾燥させ、焼きこてで目を入れて仕上げます。完全な手しぼりなので、世界にたった一つ、二度と同じモノは出来ません。この辺りが、手打ちの蕎麦と同じで、私の琴線に触れたのかもしれません。又、乾燥時に水分を全て飛ばすので日持ちは約二カ月との事でした。
そのサックとした歯触りとやわらかな甘みが口の中で広がり、番茶・緑茶・珈琲など何にでも合う感じです。
見た目の可愛らしさに包みを開けた瞬間胸キュンとなった女子が数多くいるのではないでしょうか!
「雪たる満・都鳥」(各6個、曲げわっぱ入りで1296円)。飾っておきたくなる可愛らしさで、1個でも購入出来ます。
因みに“雪たる満”は故昭憲皇大后の25年御祝典(銀婚式)に献上され、皇大后が殊の外お気に召され、「鳥の形に作ってみたら」とのお言葉に、早速に之を 作り上げ再び献上、その時「都の御堀に白鳥がいるから、都の鳥を都鳥」と名付けられそうです。



奈良屋本店
岐阜県今小町18番地
058-262-0067
HP
2015.01.04現在

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