私的には筆のタッチや図案などから時代は藍九谷の後期から柿右衛門手への移行期の作だと考えている。五寸足らずの小皿の中に余白を残しつつ、瓢箪の口から桐葉の様な物が吹き出るさまをバランスよく書き込んでいる。瓢箪から駒の例えを表しているのか、こんな構図を思い浮かべる有田の絵師に思わず脱帽してしまう一枚。