和箪笥の上の帯

今新たな古着ブームらしい。
 
特に着物は年配の方から若者までを魅了していて、友人の中にも古着の着物に嵌っている人もいる。
 
この帯は10年位前に京都の骨董市で買った。
この頃は今の様に着物ブームではなかったので、どちらかというと洋服に作り直す目的で着物を選んでいる人が多かったように思う。
それでも、「今日は全然売れなかった。」と言っている焼物を扱っているお店の横で、古布屋さんだけは結構繁盛していた気がする。
 
骨董市に行くと、こんな帯や着物が山積みにされている。
高価なものはさすがに吊るしてあるが、山の中から自分だけのお宝が出てくるのではないかとみんな必死になっている。
ちょっとしたバーゲン風景だが、骨董市での気に入った物との出会いはまさに一期一会なので、みんな真剣勝負だ。
 
骨董に限ったことではないが、物を買うとき重要なのは決断力。
時々、本当に買う気があるのかどうか疑いたくなる位、長い時間値段交渉をしている人を見かける。
値切るのは骨董市での楽しみの一つだが、欲しくもない物を値切るのは失礼だと思う。
 
気持ち良く買った物は、後々までいい思い出になる。
骨董市では、安く、楽しく、潔く買い物しようではないか。

鶴の図柄の帯

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