猛暑が続いています。こんな暑い時はちょっと恐いお話を。 この焼物は、鳥の水飲みか餌入れかそんな様なものだと聞いて買った物ですが、実のところ良くわかりません。骨董のコンテンツに入れるなんてと言われるかもしれませんが、そもそも、骨董ってどれ位経った物を言うのでしょう。 皆さんは、九十九神(付喪神・つくもがみ)ってご存知ですか? 私は、宮部みゆきさんのちょっと恐い小説で、100年位経った物に憑く神様だということを知ったのですが、あまり年数に関係ない様で、「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪たちの中にもこの類がいるそうです。 「ゲゲゲの鬼太郎」を知らない方はあまりいないと思うので、あの漫画に出て来る「一反木綿」を思い出してもらえばだいだい想像がつくと思いますが、あまりかわいいものではありません。 この九十九神、調べてみると、良いのと悪いのがあるようです。 良い九十九神は長い間大切にしていたものに憑いて、持ち主に恩返しで幸せをもたらすそうです。 悪い九十九神には二種類あって、一つは、まだ使えるのに捨てられた物に憑く九十九神。この中で一番恐いのが「ほうき神」で、家の中に次々と災いをもたらすそうです。以前、引越しをした際に、まだ使っていたほうきを誤って捨ててしまったことがあります。その後、確かに良い事はなかったような・・・。 考えただけでぞっとします。 そして、極めつけはもう一つの九十九神。暗い気持ちで暮していると、何もしていないのに愛用品にとり憑いて、最後は死に至らしめるそうです。 100年経たなくてもこの神様はやってくる様ですが、出来る事なら良い九十九神に来て欲しいものです。 骨董の定義なんて所詮人間が決めたもの。そんなことにとらわれずに、一度手に入れたものは長く愛して、そして毎日明るく元気に暮らしましょうということでしょうか。 |
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