この古伊万里の小鉢は口縁には口銹を施された柿右衛門手と呼ばれる上手の物です。 私のコレクションの中でもお気に入りの上位に位置するもので、裏の銘は「嘉」の字です。この銘は、柿右衛門古窯の終末期1680年代に始まり1690年代には消えたと思われます。資料によると中国の年号の「嘉靖」の1字を取ったものと考えらている様です。 この小鉢は私の知り合いで古伊万里コレクターとして有名な、名古屋のS氏から分けて戴いた物です。 S氏は1998年に創樹社美術出版より「伊万里絵皿に魅せられて」と言う本を出された位たくさんのコレクションを持っている方で、現在はサロン形式の会を遣っているようです。当時は古物商の免許を取得され、本業の傍ら骨董商を始められたばかりだったので、足繁く通ったものです。その折りに傷があるからと勉強用に格安で譲って貰った思い出の品です。
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