団龍花唐草文輪花小皿
 
柿右衛門手 延宝様式 (1680年代〜1690年代) 嘉銘 

この古伊万里の小鉢は口縁には口銹を施された柿右衛門手と呼ばれる上手の物です。
図柄は見込みの真ん中に一匹の団龍を書き込み周りを花唐草で埋め尽くした図です。アップの画像でないと小さくてよく見えませんが、龍の顔がユニークで笑えます。
以前に紹介した柿右衛門手の唐獅子牡丹文の輪花小鉢と同じ上手の物で、裏の銘も同じく「嘉」の字が書かれてます。
これはヤフーのオークションで落札したもので、唐獅子牡丹文の輪花小鉢よりもひと回り大きくて直径14cmです。
この二つの皿が手に入ったことで、竜虎ではないのですが、獅子と龍で一対になったと内心喜んだものだ。
残念な事にこれにはニューが一本入っており、懇意にしている「古民芸はた」さんで金継ぎの補修をして貰いました。
完品ならとても手が出ない品物も傷なら何とか手に入れられます。勉強用や観賞用にするだけならこれで充分です。

見込みの団龍の画像はマウスオンでアップになります。

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