ロクロと型打ち併用で作られた輪花鉢で、俗に云うところの古伊万里様式です。銘は成化年製見込みには簡略化した花紋が4つ輪環状に描かれ、見込みと側面の境には半花菱文と呼ばれる文字通り半載にした花と菱形の二辺を組み合わせ文様が描かれています。半花菱文は両方ともに明確な白抜きが成されていません。そして口縁の縁文様には波頭梅文が描かれています。側面の唐草や花紋、見込み、口縁などの文様も概して粗略な描き方なので、18世紀末頃の製品かと思います。