正月飾り
 
筒描と古伊万里鶴首徳利

我家は小さなマンションです。おまけに毎年実家でお正月を迎えます。そんなことで、しめ縄を玄関に飾ったりしたことがありません。
ただ、それではせっかくのお正月があまりにも殺風景なので、数年前から、和箪笥の上をお正月らしく飾り付けしています。
 
平成6年の京都の終い天神で買った正月飾りは、とても気に入っていて、毎年自分流にアレンジして飾っています。このお飾りは、天神さんの近所のお店が売っていたもので、値段の割りに出来がよく、また欲しいと思ったのですが、何年か後の終い天神ではもう売っていませんでした。京都は大好きでよく行くので、また、このお飾りに出会うチャンスがあるかもしれません。
 
和室の室礼は、家紋入りの筒描を背景に、古伊万里の唐人図瓔珞文瓶に千両と若松で飾りました。藍色に千両の赤がよく映えています。普段は箱にしまってある瓶も、一年に一度だけの大活躍の場です。
 
この時だけは、部屋の一角が華やかになって、我家にもお正月がやって来たという感じです。 


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