やって来ましたドイツMieleの掃除機Blue Lagoon S4210。以前使っていた日本製の掃除機が1年ちょいでモーターが壊れて修理したのに、その後3年も経たないうちにまた壊れたので、今度は絶対壊れない掃除機をと思って購入しました。本当は「お気に入り」のコーナーで紹介したかったのですが、使ってみると色々感じるところがあったので、「暮らしの中で」での紹介となりました。
まず心配していた重さですが、気にならない・・と言いたいところですが、今まで使っていたものより2Kg重いのでかなり重い。それに今までの掃除機は持って移動しやすいように掃除機を使っている状態で運べるような持ち手が付いていて、ひょこっと持ち上げられましたが、このMieleにはそれがなく、我家の段差だらけの安普請マンションは、いちいち掃除機を起こしてから持ち上げなければならないのでこたえます。
国産より長めのホースは、運ぶ時ちょっと邪魔だけど、掃除中は本体を置いたまま遠くまで行けるので、これはまぁ許せるかな。あちこち引っ張り回しても、3個のキャスターがくるくる回るので本体がひっくり返るような事もありません。ただ、ホースとブラシの間の筒の部分、日本製はプラスチックなのに対して、こちらは金属なので、重くてあまり軽快な動きはできません。。




ハンドル部分。
日本製の様な持ち手は付いていません。
上のスイッチの様な物は風量を調整する所。何か吸い付いた時はオットトとここを開けると調整できます。
吸引力も6段階調節できます。

ダストパックはかなり大きく、いっぱいになるまで時間がかかりそうです。今までダストパックなしのを使っていて、ゴミを捨てる度に埃を吸うはめになっていたので、それから開放されると思うとこれはかなり嬉しい。ただ、国産のダストパックより高価で「集塵質フィルター1枚、スーパーエアクリーンフィルター1枚、高性能ダストパック5枚セット」で¥1500。集塵質フィルターとスーパーエアクリーンフィルターはダストパックの最後の一枚を交換する時に一緒に交換するそうです。
音はかなり静かです。掃除する場所によって、吸引力を6段階調節できますが、標準の場合でも静か。それにスイッチを入れるといきなりグオ〜〜ンというのではなく、静かに滑り出すようにモーターが回り出します。今まで、音の大きなサイクロン掃除機だったので、余計に静かに感じるのかもしれません。




メッシュの所から上に排気がでます。
地下鉄の排気口からの風でスカートがめくれるマリリンモンローのシーンを思い出した私です・・・。やってみようか・・。
掃除機本体の左側部分がスイッチ。足で踏みます。日本だと手元にスイッチがあるのが普通でしょうが、たぶん外国では靴を履いたままの足でガンガン踏んで掃除するんでしょうね。まさに丈夫さの証?
この商品には隙間ノズルやブラシも付いてます。オプションのHEPAフィルターを付ければバージョンアップもします。
購入店は名古屋のGLOBE MARTです。

すご〜くいいと思って買ったMieleでしたが、使い心地だけを言うと、やはり狭い日本の暮らしにはあまりマッチしてないような気がしました。
壊れやすくて大嫌いだと思った国産にも、狭い所まで入れるような小回りのきくヘッドが付いていたりと、その環境に合ったたくさんのいい所があることが分かりました。
この掃除機がお薦めできるのは、あまり物が置いてないフローリングのバリアフリーの家で、できたら使う人はそれほど小柄でなくて、力もある方で・・・。そんな感じかな。
我家は正反対でした。


今回、この掃除機を使ってみて、悲しいかな我家にはあまり合ってなかったような気がしましたが、とてもシンプルな道具に出会ったという感じがしました。デザインが長年変わらず、商品が製造中止になっても部品だけは15年も作り続けるという姿勢。横好き曰く、「用の美」ドイツの民芸だ!な〜るほどね。
できたら、余分なものは付いてなくていいから、軽くて丈夫さと繊細さを併せ持った掃除機を日本と海外のメーカーとの合作で作って欲しいものだと思いました。

文 縦好き


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