姫木賊
 

ひ め と く さ

先日、信楽に行った時に信楽山草園で買ってきた姫木賊。
鉢は常滑の壹興という陶号を持つ渡辺一弘さんの作品です。
たまたま常滑に行った時に、ギャラリーでこの方の作品の展示即売会を開催していて気に入って買ったものですが、小さな姫木賊が植えてありました。かれこれ5年程も前の事で、姫木賊もかなり痛んで気になっていたので今回植え替えることにしました。
渡辺さんの作品は盆栽や山野草の鉢がメインのようですが、ご自身も山野草を育てているので、鉢と山野草のバランスの良さが際立っていました。
渡辺さんご本人もみえていたのでお話を少し伺いましたが、植物を育てるのが大好きだというのがひしひしと伝わってきました。
山野草は冬、殆んど葉が枯れてしまってきたなくなるけれど、春の芽吹きはとても感動的でいとおしいと言うような事を話されていたのを今でも鮮明に覚えています。本当に同感だったのでつい二つも鉢を買ってしまいました。
山野草は鉢にお金が掛かって大変だという話は聞いていましたが、最初は気にならなくても自然と鉢に目が行くようになります。安い鉢なら数百円で買えますが、数千円、いえいえもっといい作家物だとウン万円もします。
以前、鉢を買う為だけに信楽に行った事がありますが、その時は1万円近く鉢を買ってしまいました。
無意味な出費のようですが、その鉢を眺めて何を植えようかなと考える瞬間が私の至福の時なのです。


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