西側(曽我入鹿の首塚付近)より見た風景
 

大仏は撮影させてもらえます
 

大仏が祀られている講堂

蘇我馬子が発願して、596年に創建された日本最初の寺、飛鳥寺 (現在は安居院 あごいん)。桜や紅葉の名所ではないけれど、この寺を見ずして歴史の何をや語ろうという位、重要な寺なのではないでしょうか?
当初は、講堂、中金堂、西金堂、東金堂、塔、回廊等からなる壮大な伽藍でした。しかし、2度の火災により焼失し、1632年と1826年に再建され今日に至っています。
今では江戸時代に再建された講堂だけが残る、小さな寂びれたお寺になってしまいましたが、それがかえって周りの田園風景と溶け合い、大昔と殆ど変わってないであろう飛鳥の時代を彷彿とさせます。
講堂の中には、609年に止利仏師(とりぶっし)に造らせた日本最古の飛鳥大仏が祀られています。このお寺は境内には自由に入れますが、講堂の中には入れないので、飛鳥大仏を見たい人は300円が必要です。何人か纏まると簡単な説明もしてくれます。
飛鳥大仏は、火災や寺の荒廃による損傷が激しく、発掘により出てきた部分を繋ぎ合わせて現在の姿に戻ったそうです。遠目に見ても、痛々しいほどに傷だらけで、頬もまるで判創膏でも貼っているよう見えます。姿こそ変わってしまいましたが、座ってらしたのは、今も昔も講堂のこの場所だそうです。
この仏像は向かって右から見ると厳しいお顔、左から見ると優しいお顔をされているという説明でしたが、残念ながら言われればそうかなという程度であまりはっきり分かりませんでした。
このお寺は蕎麦屋「山帰来」の真向かいにあって、本当はついでに寄っただけなのですが、来てよかっと思います。
この辺りには色々な遺跡があるので、時間があったらゆっくり歩いて見て下さい。只、周りに何もないので、急に雨など降っても雨宿りする様な所もあまりありません。
遊びに行く時は、是非お天気の良い日にね。(笑)

文 縦好き


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