今年は奈良に行く機会が多く、談山神社(たんざんじんじゃ)の案内表示を見ながら、「ここは紅葉がすごくいいんだよね〜。」なんて言いながら通っていましたが、桜の開花と紅葉はこちらの都合には合わせてくれないので、先日からの仕事の忙しさに、今年の紅葉は到底無理かと諦めていました。
ところが今年は例年にない暖かさ。紅葉も遅れ気味で、たまたま先週の休日出勤の替わりに取った休みに談山神社の紅葉の見頃がバッチリ合いました。日記でちょっと談山神社の話題に触れたら、偶然すぐ後にNHKで放送されたり、いつも懇意にしている閑日堂から26日まで開催の気になる展示会の案内が来たり、これは談山神社へ行くよう誰かが後押ししているに違いないと都合の良い解釈をして行って来ました。
只、この時期最も人気の紅葉スポット。ゆっくり出発していたのでは渋滞に嵌るのが必至なので、朝5時起きの努力は惜しみませんでした。
写真でも分かる通り、まさに紅葉は見頃。十三重塔を包み込む様にカエデが真赤に染まってしました。ここの3千本のカエデは植えたのではなく、全て自生しているのだそうです。色も赤、橙、黄色など様々で、それが折り重なる様は本当に見事でした。


蹴鞠でも有名な談山神社は、藤原鎌足と中大兄皇子が蘇我蝦夷と入鹿親子を成敗する為の密談をしたという場所です。そうです。蘇我入鹿が暗殺された、歴史に名高い大化改新の談合です。この後、たまたま行った飛鳥寺で見た、蘇我入鹿の首塚には何だか感慨深いものがありました。神社の社号の起こり等詳しい事はHPを見て下さいね。
今年の3月から始まった平成の大修理により、十三重塔も12月から修理に入ります。来年の紅葉の頃はきっとピカピカの十三重塔になっているので、やっぱりこういう物はちょっと位、時代を感じさせる味わいがないとイケナイという方は、紅葉には遅いかもしれませんが、是非、今月中に行かれる事をお薦めします。

談 山 神 社
奈良県桜井市多武峰319
2006.11.25現在




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