正面からの姿

軒下の仕組みと茅の様子

こじんまりとした囲炉裏



分棟型の谷と谷桶

内部から見た仕組

お曲突さん(竃)

西側からの姿

新城市黒田に、昭和49年(1974年)に国の重要文化財に指定された古民家・「望月家」住宅があります。
この住宅は、静岡県西部から愛知県東南部(豊川流域)にかけて分布する「分棟型」民家の典型で、現存する建物としては最も古く1689年頃に建築されたとの事です。
住居は、主屋と釜屋の二棟からなっていて主屋は平入り、釜屋は妻入りのどちらも寄棟造りで、約1間(1.8M)離して左右に並び、両方の軒が接続する所に丸太を割ってくり抜いた樋(谷桶)を架け、雨水は表側に落とし、2つの棟の方向がT字型になるように作られています。
釜屋建民家では、向って左側に主屋、右側に釜屋があり、主屋と釜屋の棟の方向が直角に造られていて「しゅもく造り」という名称もこの辺りから付けられたのかも。 又、この形は打出の小槌の形で、福を招く縁起があると云われています。 母屋の棟は釜屋の棟より必ず高く造ってある事も体裁上と縁起の上からも考慮されたようです。
なかなか見応えのある建物でした。
  愛知県新城市黒田字高縄手7番地  2008・12・20現在


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