いつも車で移動するので、旅も鉄道を利用する事は滅多にない。そうなると何度も訪れている街であっても、駅は見た事がないなんて事も多く、この金沢駅もそうだった。
今回も普通ならそのまま素通りだったが、2011年12月27日に米の旅行雑誌「トラベル・レジャー」のウェブ版で、「世界で最も美しい駅」の14駅の内の1つに選ばれたというので、昼食を駅ビル内の寿司屋でとることにして、足を運んでみた。
金沢駅は北陸新幹線の延伸を見越した駅周辺整備事業の進捗により、2005年3月20日東口正面には巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」と木製の「鼓門」を完成させたました。

木製の「鼓門」は、金沢の伝統芸能である加賀宝生の鼓をイメージした2脚の柱に、緩やか曲面を描いた格子状の構造となっている屋根をかけたもので、伝統と革新が共存する街である金沢を象徴する堂々たる門となっている。螺旋状に、捻じれながら建つ柱の構造美が素晴らしいです。
構造材には全て米松構造用集成材が用いられており、重ね梁や屋根の面格子は、相欠きにされた材で見事に組み上げられています。又、柱の内側には、もてなしドームに降った雨水を再利用する為の送水管や地下の排気口が造られているそうです。高さ:13.7M 天幅:24.2M 建設費は3億5000万円


「もてなしドーム」は、アルミ合金製の骨組みに3,019枚の強化ガラスを組み合わせた大屋根で、1本3Mのアルミパイプを6,000本組み合わせて造った日本で最大のアルミトラス構造。アルミ合金の構造体としては全国最大のものだそうです。
もてなしドームのコンセプトは『雨風をしのぎ、金沢を訪れた人々にそっと傘を差し出す金沢人の優しさ、もてなしの心を表す』というもので、明るく雨にも濡れない広場を作り出しています。
このドームの総事業費は41億円8000万円で、駅舎側80M、道路側30M、奥行きを60M、そして高さは30M。因みにガラス1枚の大きさは、1.5MX1.5Mで1枚あたりの値段は16万円4千円もするそうです。
金沢の新名所「21世紀美術館」にも似た物があったが、剥きだしでガラス張りのエレベーター「カゴ」もあります。
「鼓門」の写真を撮っていたら、旅行者と思われる女性3人組にスマホのシャッターを押してくれと頼まれました。 彼女達からは記念碑?みたいなものをバックにして写真を撮るよう頼まれたが、ここで撮るならやっぱりこれでしょ、と、「鼓門」をバックに写真を撮ってあげました。

2013・03・16現在


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