奥三河、竜頭山の麓、豊川の支流である当貝津川に架かる鳴沢の滝。国道４２０号線から県道３５号線が分かれる場所にあります。滝の側には鳴沢不動明王の祠が在ります。
ここには今でも当時の看板が残っていますが『鳴沢苑』という名前の施設がありました。元々は地元の組合の方々で始められた施設で、マスの掴み取り・食堂・バーベキュー小屋を併せ持つ比較的大きな施設でした。
かつては子供会等で多く利用され、バスが何台も停まる程の活況を呈したそうですが、運営組合の方々が高齢化した為に解散されました。
平成２２年夏に新しい運営体制で営業を再開しましたが、平成２４年３月２５日をもって再度閉店しました。

さて、ここからが本題です。昔からコーヒーが好きで美味しいコーヒーを飲む為にわざわざ奥三河まで名水を取りに来ていた鈴木氏。今から７年前の平成２０年、豊橋市から旧鳳来町に移住したそうです。
今回ご縁があって鳴沢苑を借り受ける事になり、ご自身や友人の手を借りてリノベーションし、平成２７年４月「はれはれ庵」をオープンしました。地域の情報発信基地＆活性化を目指し、自家焙煎珈琲豆の販売や里山を蘇らせようと間伐材を使った杉や檜の炭を作ったり、毎月８日に市をやったりと頑張っています。
何がお薦めかと聞いたところ、鳴沢苑の関係者の方から、鳴沢苑＝五平餅と云われていたから是非ともメニューに加えて欲しいと託された「五平餅」との答え。五分づき玄米に胡桃、胡麻、エゴマ入りの特製味噌ダレを乗せているそうです。スタートを切ったばかりで、今後どうなっていくのかが楽しみなお店です。
大島ダムの奥に在る「百間滝」と同じく、こちらの「鳴沢の滝」もパワースポットらしいので、マイナスイオンを浴びながらの滝巡りなど如何ですか。