上から見た全景

以前から気になっていた旧黄柳橋。
大正時代に架設された二代目のコンクリートアーチ橋です。
新城市乗本地内で国道257号と国道151号が接続する地点で豊川水系の一級河川黄柳川に架けられた歩道専用の橋梁になります。橋を支えるアーチと道路面との間に空間があるオープンアーチ形式の橋で、アーチスパン30.3mという長さは、当時(大正時代)としては全国第1位です。
この記録は昭和2年(1927年)まで破られませんでした。そう言った意味では、技術史的にこの橋は大正時代の鉄筋コンクリートアーチ橋を代表する建造物と言えます。


橋の袂に埋められているプレート

現在は歩道橋として活用されています

下から見上げるとこんな感じ

奥が旧黄柳橋、手前が現在の黄柳橋

オープン空間にある井桁状に組まれた支柱は耐震性や安全性を高め、日本古来の木組みを思わせる優れたデザイン的特徴となっており、全国的に例を見ません。 現在は3代目の黄柳橋が架けられ、2代目の黄柳橋は歩道として利用されています。この旧黄柳橋は、愛知県内で土木構造物として初めて登録文化財として国に登録された建造物です。


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