階段 下地窓 灯り
千本格子 廊下 天袋 凝った作りのガラス戸
豪華な電気灯

1階部分が店舗、2階部分がギャラリー縁器(えんぎ)。
あまりの豪奢な建て方に、お店の方にこの建物が以前どういう方の住まいだったか聞かずにはいられなかった。
料亭でもおかしくないこの建物は、もともとお米屋さんで、味噌に醤油にと手広く商いをされていたらしい。築100年以上は経っているそうだ。
近くに市役所や街の重要な建造物がある為、戦時中、空襲を受ける可能性が高く、戦火が広がらない様にと近所の建物は殆ど取り壊された。
そんな中、ここは持ち主の方が最後まで粘り、終戦を迎えたという話だった。もし、残っていれば、近所の建物もこの建物にたがわぬすばらしい物だったに違いないが、移築する時間もなく、リヤカーなどを突っ込んで壊したそうだ。
自分が長年住み慣れた大切な住居を自らの手で壊さざるを得ない悲しい現実。
こんな所にも、戦争によって失われた多くの物があった事を知った。


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