金華山のお膝元岐阜市は日本史を語る上で、なくてはならない場所です。岐阜城は戦国時代には斎藤道三が、そしてその後、天下統一を目指した織田信長が安土城を完成させるまでの間、居城とした山城です。その眺望は日本の城の中でも一、二を争う程と言われ、さすがに三英傑と謳われた信長が選んだだけの事はあります。 そんな歴史ある街の岐阜市ですが、昭和20年終戦間際の7月9日に大空襲を受け、街の殆どが焼失しました。今現在、街のあちらこちらに残っている古い建物や蔵は、その時の空襲を運良く免れた貴重な場所です。
その中の一つがこの『珈琲茶館 左岸 rive gauche 』 rive gauche はフランス語で左岸の意。フランスではセーヌ川の左岸のことを言うそうですが、ここでは長良川の左岸ということでしょう。 元々、一流料亭であったお屋敷を、その優雅な面影を残しつつカフェに改装しているので、手入れの行き届いた見事な庭を眺めていると、料亭として賑わっていた当時を垣間見ることができます。 お客は殆どが年配客。地域柄、観光客が多いかと思ったのですが、駐車場には地元ナンバーの車が殆どでした。喧騒を忘れて静かな時間をゆったり過ごしたいという方にお薦めの店です。
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