南信州の中心地・飯田市。ここは一本桜が数多く点在し、桜のシーズンともなれば必ずと云って良いほど訪れています。
今日は数年前から訪問予定リストに入れてあった素敵な『茶房木々』を訪ねました。お店は飯田市鼎の高台に在り、和菓子の赤門やの隣です。お店と云ってもオーナーのHさんが特別な改修もせずに自宅居間を開放しただけの自宅カフェです。玄関から室内に入ると木の持つ温かみが心地良く、吹き抜けや大きな窓の向こうにはテラス席が用意され、風越山や飯田の市街地が見えて気持ちがいいです。居間の奥には琉球畳を敷いた一段高くした一画があり、和箪笥や李朝の家具、布や陶磁器で室礼られていて古いモノが大好きな私にとっては目の保養になりました。他にも帳場箪笥、近江水屋やアフリカの木のモノなど、オーナーの審美眼によって選ばれたモノが置かれています。

長野県飯田市鼎上山1453-1
0265-23-2110
営業日 毎月1日〜20日
営業時間 11:30〜18:00
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2014.09.16現在


自宅開放型のカフェを始めるに当たっては、曜日を決めた定休日では、落ち着かないし居り場が限られると家族から云われ、月初めから20日までの営業スタイルにしたそうです。これ位ならば、週休2日に少し多い位の休業日で丁度イイのよと、オーナーは仰ってました。それでも開業した当初は予想を上回る大賑わいで、お友達が来てくれてもロクに話も出来なかった程の大忙しだったとの事でした。
今ではそんな大賑わいも治まり、居心地の良さを求めるリピーターを中心に、ゆったりとした時間が流れています。特に評判なのが「ごちそうさまセット」で、旬野菜をメインにした種類豊富なおばんざいや十三穀米など、素材の力強さや旨みがたっぷり味わえると人気です。この日も玄関には、「本日のランチ、全て予約で完売しましたので食事物はありません」と書かれた紙がボードに貼られていました。なので、今回はカフェ使いとしてアイスコーヒーと抹茶のロールケーキを頂きました。大きなテーブルに陣取り、オーナーの好きな、風越山を眺めながら、色んなお話を聞かせて貰いました。冬の県境越えは厳しいので、そうそう訪ねる事は出来ませんが、何度でも訪ねて来たい居心地の良いお店です。

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