急な坂道を上った所にあるするぎ農園。登り口にある小さな看板が、以前通りかかった時から気になっていたという横好き。
今回この場所を通りかかったのが２時半頃、３時まで営業と書いてあったので、流石にもう店じまいであろうとは思いつつも、外観だけでも見ておこうと店に向かいました。
辿り着くまでの道はかなりの勾配で細く、本当にこの先にお店があるのかと少々不安になりながら進んで行くと、上り切った場所は大きく開け、少し高くなった場所にがっしりとした古い家が見えました。

入り口には営業中の看板が出ていましたが、本当にやっているのかと店内に入ってお店の方に聞いてみると大丈夫でした。お蕎麦も食べられるか聞いてみると、今日は追加で打ったのでまだ出来るとの事でした。
横好きは珈琲だけ飲もうと思っていたらしく、私が蕎麦はできるかと聞いて驚いたそうですが、このご時世、殆ど外食してなかったので、誰もいないこの時間なら安心かなとお蕎麦を食べる気になりました。
注文したのは私がかけそば、横好きがざるそば、後は山菜の天ぷらと食後に水出し珈琲と地粉のドーナツ。

天ぷらになる山菜は、小さな黒板に絵で説明書きされていました。時間の経過で変わりますと書かれていたので、一日のうちでも変わるんでしょうね。このお店のある大鹿村は山塩の産地で、天ぷらに添えられていた塩には甘みがありました。何故山に塩が？とお思いの方は調べて下さいね。
珈琲は水出し珈琲なので、本当はそのまま頂いた方がいいのでしょうが温めてもらいました。ドーナツも素朴な甘みで美味しく、久し振りにゆったり外食する事ができました。
平穏な日々に戻ったら、また来たいと思うお店でした。
文　縦好き