有限会社 ケンブリッジの森
DESIGN LABO & GALLERY EFFOR
静岡県沼津市岡宮1360-9
055-925-3480
P有
2007.3.3現在



 

沼津ICから車で5分位の場所にある、アートスペース「GALLERY EFFOR」。
2006年春に毎週「土・日・月曜日」の3日間限定で、常設&企画展の場としてオープン。母体は1997年に沼津駅前に開店した紅茶の専門店「CAFE ケンブリッジの森」のオーナーでもある空間デザイナー藤原氏の(有)ケンブリッジの森である。
静岡県東部を中心にスペースデザインディレクターとして活躍している藤原氏。古い建物や道具たちに関心を持つ彼が長い時間を掛けて集めてきた古材等。そこに若き職人とのコラボレーションによって命を吹き込んだ、一つの作品でもある「GALLERY EFFOR」。



白を基調としたイベントスペースと、黒で纏めた事務所とのバランスはさすが。アプローチを上ると大谷石を敷き詰めたエントランスがあり、そこではアンティークのテーブルや椅子が出迎えてくれる。ここでひときわ目を引くのが軒を支える4本の柱。これは伊豆半島・下田の家から出た立派な梁。よく見るとほぞ穴がある。そしてギャラリーと事務所の扉には大きな蔵戸が使われている。これが白い壁に映え、建物をグッと惹き立てている。
中に一歩足を踏み入れると中央部分に極浅い溝があり、そこには水とモンステラの大きな葉が数枚配され、一つのアートになっていた。奥に進むと常設の作品が展示されている。陶芸家の白磁の作品などは私好みのモノ。植物の照明作家さんのシンボル的作品と思えるススキを利用した灯は以前どこかで見た記憶がある。
どの作品をとってもセンスの良さが伝わってくる。これらのクリエイターをセレクトする藤原氏の審美眼にも驚かされる。
今回の企画展「高山英樹・家具展 〜命を吹きかえした物たち〜 」。彼は益子で注目されるスターネットプロジェクトの一人だそうだ。これからも私好みの企画展を開催してくれそうで、何度でも訪ねてみたいギャラリーだ。



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