愛知県常滑市奥栄町1-130 0569-34-8282 06.12.17現在

常滑は知多半島の中ほどにあり、雄大な伊勢湾を眼下に鈴鹿の峰々まで望める風光明媚な町です。そして、平安、鎌倉時代から続く六古窯の一つにも数えられる常滑焼の里でもあります。伊奈製陶はそんな町に誕生した陶器の会社です。その後社名をINAXとし、現在ではその名を知らない人はないほどに成長しました。
そのINAXが1986年に、窯のある建物と煙突を整備して、最初の施設として「窯のある広場・資料館」を作りました。その後、1997年に世界的なタイルコレクターの故山本正之氏が常滑市に寄贈した約6000点もの世界のタイルの管理・研究・公開を目的として「世界のタイル博物館」を開館しました。その頃に一度だけ訪ねていますが、今回地元の新聞の紙面で、新たな施設を追加してリニューアルされたとの記事を読み10年振りに訪れてみましたが、体験スペースも充実してバージョンアップしていました。




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INAXの「やきもの」づくりに関する歴史や資料の一部を展示公開しる場所です。入口右手の展示室を見てきましたが、フランク・ロイド・ライトによって設計された旧帝国ホテル(大正12年完成)の外壁の一部が展示されていました。INAXの前身である伊奈製陶のタイルは旧帝国ホテルだけでなく、名だたる会社の大きな建造物の外壁に使われてきました。




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     1階展示室と2階は撮影不可

やきものと言えば土。この『土・どろんこ館』は、建物の内部外部あらゆる所に土をふんだんに使った、INAXライブミュージアムの中のシンボル的存在。駐車場から見上げるその姿は大きな蔵の様で迫力さえ感じられますが、近くに行くと土の持つ優しさや温かさが出迎えてくれます。
建物内部には、左官職人の技が思う存分に発揮された常滑大壁と名付けられた壁や、ワークショップ参加者の作品の日干しれんがの壁などがあり、多くの人たちの手の温もりが感じられます。毎週末には「光るどろだんごづくり」などの体験教室も開かれ、大人も小さかった頃の無心の自分に帰る事ができるかもしれませんね。
現在
『土と水のドナウ紀行 小松義夫&衛子 記憶への旅・ルーマニア
Earth and Water: Yoshio & Eiko Komatsu's Journey to the Danube, Romania
会期:2006年10月1日(日)〜2007年3月11日(日)』
が開催中です。




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とうがくこうぼう

陶楽工房、書いて字の如し、堅苦しく考えずに素直に「陶を楽しむ場所」です。タイルの絵付けなどを気軽に体験できます。
たまには作家気分でも味わってみてはいかがでしょうか。




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        広場にあるトンネル窯

『窯のある広場・資料館』の中には1997年に有形文化財に指定された土管を焼く窯があります。焼いた物が土管なだけに、かなり広いスペースですが、ライブでもやったら良さそうな雰囲気でした。
そして、各施設の中で一番分かりやすく面白いのは、ここの古便器の展示ではないでしょうか。今でも骨董市に行くと豪華な華模様の入った便器を見ますが、貫入(ヒビ)等の問題で廃れたそうです。
外にある赤い建物もお忘れなく。あらたに移築されて来たトンネル窯です。




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  以前購入した絵ハガキ

日本唯一のタイルの博物館です。故山本正之氏が蒐集した約6000点のタイルのコレクションの中から選りすぐられた1000点の展示品はさすがに見応えあります。
以前は日本の家々にもお風呂や台所などにタイルが使われていました。そのタイルは昔の職人さんたちが一枚一枚手で張ったものです。たくさんのタイルを見ていたら、ちょっと野暮ったいけれど、どこか優しいタイル張りのお風呂が懐かしくなりました。




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  ドルチェ盛合せ

「世界のタイル博物館」内にあり、店内にある薪窯で焼く本格的ピッツァが楽しめます。
カフェとしても一日中利用できます。
Pizzeria la fornace ピッツェリア ラ・フォルナーチェ
10:00am 〜 10:00pm
ランチ11:00am 〜 2:00pm
ディナー5:00pm 〜(L.O:食事9:00pm ドリンク9:30pm)
定休日 第3水曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
0569-34-8266


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