奈良文化財研究所 飛鳥資料館
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平成18年4月14日(金)〜6月25日(日)
キトラ古墳出土壁画 『白虎』 特別展示 5月12日(金)〜5月28日(日) 
 

キトラ古墳の壁画が発見されたのは、1972年の高松塚古墳の壁画発見に遅れること11年、今から23年も前の事になります。高松塚古墳のものも含め、今までに壁画が一般公開された事はありません。キトラ古墳からは白虎の他にも出土した壁画がありますが、保存状態が良く、現在公開できるのは白虎だけなのだそうです。今回長期に渡る本格的な修復作業に入る前に「白虎」だけが特別に一般公開となり、それを観る為に飛鳥資料館へ行ってきました。
この白虎は実際にこの目で観ると、報道関係に公開された資料などから想像するよりはるかに小さな物でした。台座の上から覗き込む様な形で観るのですが、後ろには長い列ができているので壁画の前に立っている時間は一分にも満たなかったと思いますが、それでもその一瞬の内に悠久の時の流れを肌で感じずにはいられませんでした。
原寸大の石室のレプリカも設置されていましたが、石室の大きさも玄武等の他の壁画も思ったほど大きく無く、こんな中で漆喰に壁画を描いていたのかと感心しました。と同時にこんな狭い場所で壁画を傷め無い様に取り外す作業をした人たちの苦労は並大抵のものではなかったろうと思いました。事実、この作業に携わった方が、現在石室に残っている壁画で取り外す自信があるものは一つもないと語っています。
今後、その他の壁画が公開される予定も無く、貴重なモノを見る事が出来て本当に良かったと思います。




 

 
 

石舞台側面

玄室入口

玄室内部

石舞台といえば明日香では絶対はずせない場所です。初めてこの石舞台古墳を見たのは中学2年生の時でした。余りの石の大きさに圧倒された思い出があります。30数個の巨石を3段に積み上げて、天井部の北側が約64t、南側が約77tの総重量が約2300tもある大規模なものです。
今は国の特別史跡に指定され拝観できますが、世が世なら中に入る事さえ許されない神聖な場所でしょう。組み合わせた横穴式の玄室の中に入ると崩れ落ちてこないかといつも心配になってしまいます。詳細は色んな所で書かれていますので省きますが、一度ご自身の目で観て、体験してみて下さい。それが一番です。



   

 
 

山門

歌碑

歌碑の内容

本堂

三重宝塔

樹齢5百年のさつき
 

岡寺は西国三十三所巡りの七番札所としても有名ですが、花のお寺としての別の顔を持っています。昭和9年に始まった「石楠花講」により、大和路屈指の石楠花寺と称される様になった室生寺には及びませんが、この岡寺も毎年4月中旬から5月中旬にかけて石楠花が満開になります。画像でも分かるかと思いますが、この時大雨に降られて私はずぶ濡れに。ゆっくり拝観できる状態ではありませんでしたが、落ち着いた佇まいの古刹で、いかにも奈良のお寺といった雰囲気でした。
 
注) 「石楠花講」とは大台ケ原や吉野の山などで採取した石楠花をお寺に寄進する事を言います。




 

 
 

酒船石

小判形・亀形石造物他

酒船石遺跡は元々、万葉文化館の東の丘陵地にある奇妙な形の石造物「酒船石」だけでした。この全長約5.3Mの石の表面に溝と窪みが彫ってあり、酒造り用の道具ではと推測されこの名前が付けられたのですが、4年前に万葉文化館を建設するに当たり、敷地から「亀形石造物」「小判形石造物」等が発見され、これらのモノを総称して酒船石遺跡といいます。この一帯で何らかの祭祀が執り行われていたのではないかと注目をされるロマン溢れる場所です。


今回はキトラ古墳の白虎をいち早く観たいが為に天気を気にせずに出掛けましたが、奈良はやはりゆっくり歩いて色々な場所を廻ってみたい所。次回は花の季節で、尚且つ晴れた時に行ってみたいものです。

06.05.13現在


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