2007年4月13日(金)〜6月10日(日)
会場 愛知県美術館
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 (愛知芸術文化センター10F)
2007.4.13

プライスコレクション『若冲と江戸絵画』
奇想のコレクター、ジヨー・プライス氏が1953年にニューヨークで、「景和」の落款が押された一幅の掛軸「葡萄図」に出会いました。その後彼が半世紀をかけて蒐集した秀逸の江戸絵画約600点の中から、伊藤若冲を中心に円山応挙や長沢芦雪などの上方の画家と、酒井抱一、鈴木其一らの江戸琳派をはじめとする厳選された江戸絵画の109点が一同に公開です。
昨年7月4日の東京国立博物館に始まり京都国立近代美術館・九州国立博物館と巡回し、今回国内最後の展示となる愛知県美術館での公開。一早く感動を味わう為に初日に出掛けました。
若冲については、2000年に京都国立博物館で開催された、若冲没後200年の「若冲」以来の対面です。たまたま昨秋、奈良で円山応挙と長沢芦雪の展示を観賞する機会にも恵まれたので、江戸時代の絵画の持つ魅力に惹かれています。
このプライスコレクションは若冲や江戸琳派がまだ日本人に注目されてなかった時代から、いわゆる「ガイジン」の眼を通して蒐集された驚くべきものです。
若冲の鶏は何度観ても絵の緻密さに感動すら覚えます。そして、画家たちが想像で描いたユーモラスな動物たちにも微笑ましさを感じます。ここで私が拙い知識と感性で語り尽くせるものではなく、又、彼のコレクションの全貌が今後、日本で公開される事は無いので是非この機会にご自身の眼で観て、肌で感じる事をお薦めします。
それにしても、屏風に9万個近い桝目を作り、モザイク状に絵を描いたという奇想天外な発想の若冲の『鳥獣花木屏風図』には何度観ても驚かされます。


愛知県美術館10Fからの眺め

美術館の吹き抜け

オアシス21

テレビ塔

ミッドランドとJRタワーズ

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